観察研究

母親のインターネット依存傾向と子どもの痩せとの関連

Association Between Mothers' Problematic Internet Use and the Thinness of Their Children

どんな研究?

01 — Summary

島根県松江市で4か月・1歳半・3歳の乳幼児健診データ(計約5,000人)を分析し、母親のインターネット過剰使用(依存傾向)と子どもの痩せ(BMI<15)との関連を調べました。母親のインターネット依存傾向は、4か月と1歳半の男児においてのみ、子どもの痩せと有意に関連していました(オッズ比2.7〜3.2倍)。研究者らは、インターネット利用の多い母親は食事を含む養育の質が低下する可能性があると考察しています。

要点

02 — Key points
  • 01母親のインターネット依存傾向は4か月・1歳半の男児の痩せと有意に関連(オッズ比2.7〜3.2倍)
  • 02女児や3歳児では有意な関連は認められなかった
  • 03インターネット利用が多い母親は子どもへの栄養提供が不十分になる可能性が示唆された
読むときの注意 / Limitations

横断研究のため因果関係は不明。痩せの定義がBMI<15と単一の基準である。インターネット依存の評価が自己記入式であり、過少申告のリスクがある。特定地域のデータであり、一般化には注意が必要。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
観察研究ある時点の関連を調べる研究。関連=原因とは限らない。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
横断研究
エビデンス強度
観察研究
掲載誌
Cyberpsychology Behavior and Social Networking
発表年
2019
DOI
10.1089/cyber.2018.0685
出典
OpenAlex

この研究が関わる疑問

05 — Questions

関連する研究

06 — Related
2026 · システマティックレビューメタアナリシス

乳児・幼児期の液体牛乳の摂取と身長の伸びとの関連:システマティックレビュー

生後6か月〜12歳の子どもを対象に、液体牛乳の摂取と身長・成長速度などの関連を調べた12件の研究(観察研究・介入研究)をまとめたシステマティックレビューです。大部分の研究で、牛乳を習慣的に飲む子どもで身長や成長速度が良好な傾向が報告されました。ただし、研究デザインや統計調整の違いにより結果にばらつきがあり、さらに厳密な研究が必要とされています。

2026 · 横断研究観察研究

ガーナの生後6〜59か月の乳幼児における鉄欠乏性貧血の有病率:ロジスティック回帰分析

ガーナの生後6〜59か月の乳幼児710人のデータを使い、鉄欠乏性貧血の有病率と関連要因を分析した横断研究です。全体の約60%が貧血であり、6〜15か月が最も罹患率が高く、年齢が上がるにつれて有病率が低下する傾向が確認されました。早期発見と予防的介入の重要性が強調されています。

2026 · システマティックレビュー(介入研究のまとめ)メタアナリシス

子どもの低身長(発育の遅れ)を減らす栄養対策の効果(システマティックレビュー)

栄養不足による子どもの発育の遅れ(低身長=スタンティング)を、生後1000日(妊娠〜2歳)までの栄養対策で改善できるかを、13件の研究をまとめて調べた研究です。栄養を補う食品や強化食品などの対策は、身長の伸びをわずかに改善し、低身長の割合を下げることと関連していました。とくに早い時期から始めるほど効果が大きい傾向がありました。