子育ての疑問をさがす
気になることをキーワードで検索したり、分野・結論の向き・確実性で絞り込めます。 各疑問では、複数の研究が支持・中立・否定のどれをどれだけ言っているかをエビデンス・マップで確認できます。
全 135 問。 分野・結論・確実性で絞り込めます(数字は今の条件での件数)。
似た言葉でも探せます(例「ミルク」→母乳、「ねんね」→睡眠)。英語やかんたんな打ち間違いにも対応します。
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手づかみ離乳(赤ちゃん主導の離乳食・BLW)は、ふつうの離乳食と比べてどう?
成長や体重の増え方はふつうのスプーン離乳と大きく変わらないとみられ、食べる食品の幅が広がる可能性はありますが、自己流では鉄が不足したり窒息のリスクが心配されるため、鉄の多い食材や食べやすい形・見守りなどの工夫が前提です。
抱っこ・おんぶ(ベビーウェアリング)は、赤ちゃんの泣き(コリック)をやわらげる?
抱っこやあやし方など、保護者が体に触れて関わるケアは赤ちゃんの泣きや家庭の負担をやわらげる可能性がありますが、抱っこ・おんぶそのものを直接調べた質の高い研究は乏しく、現時点では根拠は限定的です。
子どものぜんそく(喘鳴)には、何が関係する?
乳幼児期の呼吸器ウイルス感染(細気管支炎・ライノウイルスなど)や抗菌薬の使用、大気汚染、アレルゲンへの反応などが、子どものぜんそくや喘鳴と関連するという報告が複数あります。いずれも観察研究が中心で、関連であって原因と結果(因果)の証明ではありません。要因は一つではなく、複数が重なると考えられています。
妊娠中のコリン(卵などに多い栄養素)は、子どもの発達によい?
コリンは脳や神経の発達に関わる栄養素で、多くの妊婦が推奨量に届いていないと指摘されています。ただし、妊娠中にコリンを増やすと子どもの発達がよくなるかについては、人を対象にした研究の数が少なく結果もばらついており、現時点ではよくなるともならないとも言い切れません。
添い寝(ベッド・布団の共有)は、乳児突然死症候群(SIDS)や授乳と関係する?
これは研究で分かっていることを中立に整理したもので、寝かせ方の指導や安全のアドバイスではありません。観察研究では、大人と同じ寝床で寝る添い寝は、とくに喫煙・飲酒・やわらかい寝具など他のリスクがあるときに、乳児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まる方向と関連すると報告されています。一方で、添い寝は母乳育児と一緒に行われやすいという関連も一貫してみられます。実際にどう寝かせるかは、各国の安全な睡眠の指針(多くの国で「同じ部屋・別の寝床」が勧められています)を参照し、かかりつけの医師など専門家に相談してください。
子どもの発熱に、解熱剤はどう使う?
発熱そのものは体が感染とたたかうための防御反応で、解熱剤は主に『熱の数字を下げる』ためではなく『子どものつらさをやわらげる』ために使うのが基本です。解熱剤で熱性けいれんを予防できるという考えは、現在の研究では支持されていません。アセトアミノフェンとイブプロフェンは効果に大きな差はなく、2剤の併用や量の出し方は注意も必要です。何度を超えたら、どんな様子のときに受診すべきかの目安は、必ず医師に相談してください。
妊娠中の母親の持病(複数の慢性疾患)は、子どもの発達と関係する?
妊娠中の母親が複数の持病をもつことと、子どもの発達の遅れがやや関連すると日本の調査で報告されています。観察研究であり、関連であって因果とは言えません。
子どもの近視の進行を抑える治療(低濃度アトロピン・オルソケラトロジーなど)は効く?
低濃度アトロピン点眼やオルソケラトロジー(夜つける特殊なコンタクトレンズ)には、子どもの近視が進む速さを遅らせる効果が無作為化試験で示されています。ただし効果はゆるやかで近視を治すものではなく、いずれも医療行為です。使用は必ず眼科医に相談してください。
昼寝は、子どもの学びや発達によい?いつまで必要?
子どもの昼寝が学習や発達によいのか、いつまで必要なのかを調べた研究を集めました。昼寝は学んだことを記憶に定着させて学習を助けるという考え方があり、保育施設の幼児を比べた研究では昼寝をする子の方がワーキングメモリー(短い間、情報を覚えて使う力)の成績がよいという報告があります。一方で、2〜3歳児で昼寝をしても記憶や計画の力は高まらなかったとする研究や、乳児期に昼間の睡眠が特に長い子はのちの記憶力がやや低い傾向だったとする研究もあり、結果は割れています。多くは観察研究で因果は示せず、人数も少なめのため確実性は低いと考えられます。「昼寝の卒業」は発達の自然な一部で、必要な時期には個人差があります。
父親の年齢(高齢)は、子どもの健康や発達と関係する?
父親の年齢が高いことは、早産や帝王切開、また自閉スペクトラム症などとのわずかな関連が報告されています。ただし大半は観察研究で因果関係を示すものではなく、子ども一人ひとりにとっての絶対的なリスクは小さく、多くの子どもは健やかに育ちます。妊娠の計画は個人差をふまえ医師に相談を。
父親の妊娠前の健康(体重・生活習慣)は、赤ちゃんの出生体重と関係する?
父親の妊娠前の体重や生活習慣と、赤ちゃんの出生体重との関連は、まだ研究が少なく、はっきりしたことは分かっていません(証拠が不十分)。母親側に比べて調べられておらず、今後の検証が必要な段階です。
妊娠高血圧症候群は、子どものその後の血圧や代謝と関係する?
妊娠高血圧症候群にさらされた子は、その後の血圧やBMIなど代謝の指標がやや高い傾向が、観察研究のまとめで報告されています。関連であって因果とは言えません。
スクリーン(テレビ・スマホ・タブレット)の使用は、子どもの睡眠と関係する?
画面を見る時間が長い子ほど、睡眠時間が短く、就寝時刻が遅く、寝つきが悪い傾向があると複数の研究が報告しています。特に布団の中での画面利用や寝る前の利用が睡眠の問題と関連しやすいようです。ただし支える研究は観察研究が中心で、関連があっても因果関係を示すものではなく、確実性はまだ低いと考えられます。画面の『量』だけでなく『時間帯』も関わる可能性が指摘されています。
子どもの吃音(どもり)は、その後どうなる?何が役立つ?
吃音(どもり)は就学前の子どもによく見られますが、多くの子は成長とともに自然におさまり、大人まで続くのは一部とされています。保護者が吃音を学んで家庭での接し方を整える早めの支援は、一部の子で役立つ可能性が報告されていますが、検証はまだ小規模です。学童期では、どもりの目立つ程度だけでなく不安や気質などの心理面も子どもへの影響に関わるため、気持ちへの目配りも大切と考えられます。
吸う癖(おしゃぶり・指しゃぶり・哺乳びん)は、子どもの中耳炎と関係する?
おしゃぶりを使う子は中耳炎(とくに急性中耳炎)にややかかりやすい傾向が報告される一方、指しゃぶりでは明らかな関連はみられません。観察研究が中心で、確からしさは低めです。
子どもの日焼け対策(日焼け止め・日よけ)は必要?
子どもは大人より多くの日差しを浴びやすく、子どものうちの強い日焼け(やけど)はその後の肌のリスクと関わると考えられているため、日焼け止め・衣類・日陰・帽子といった対策は一般に勧められています。ここで紹介する研究は、子どもや保護者がどれくらい対策をしているかの実態を調べたもので、対策をすれば将来の病気を確実に防げると示したものではありません。なお生後6か月未満の赤ちゃんには、日焼け止めよりも衣類や日陰、ベビーカーの日よけなどで日差しを避けるのが基本とされています。対策をしても日焼けが起こることもあり、複数の方法を組み合わせることが大切だと考えられます。
おくるみ(スワドリング)は、赤ちゃんの睡眠によい?注意点は?
おくるみをすると、赤ちゃんの静かな(深い)眠りが長くなり、眠りの状態が変わる回数が減る傾向があります。ただし安全のための注意が欠かせません。必ず仰向けで寝かせること、寝返りを始めたらおくるみをやめること、足や股関節は自由に曲げ伸ばしできるよう緩めにくるむこと(足を伸ばして固くくるむと発育性股関節形成不全のリスクが高まります)が大切です。また、ふだんおくるみをしていない赤ちゃんを急にきつくくるむと目が覚めにくくなり、乳幼児突然死のリスクを高めうる点にも注意してください。
野菜嫌いは、くり返し出すことで食べられるようになる?
同じ野菜をあきらめずにくり返し出すなど、食べさせ方を工夫すると、子どもの野菜の摂取は少しずつ増えることが、ランダム化比較試験のまとめで示されています。ただし効果の大きさは小さく、すぐに大きく変わるわけではないので、気長に続けることが大切です。
夜更かし・夜型の生活リズムは、思春期の子の心や成績に影響する?
思春期は体内時計が後ろにずれ、自然と寝る時刻が遅くなりがちです。平日と休日で寝起きの時刻が大きくずれたり、夜更かしが続いたりすると、うつや不安の症状、太り気味、睡眠不足と関連すると複数の研究が報告しています。ただし観察研究が中心で、関連があっても因果関係を示すものではなく、確実性はまだ低いと考えられます。始業を遅らせる試みも、睡眠の改善と関連すると整理されています。
離乳食でアレルゲン(卵・ピーナッツ・ナッツなど)を早めに始めると、食物アレルギーを防げる?
卵・ピーナッツ・ナッツなどを生後早め(目安6か月前後)から無理のない範囲で始め、その後も食べ続けることは、食物アレルギーの予防に役立つと、LEAP試験などの質の高い研究で示されています。一方で開始時期と明確な関連はなかったとする研究もあります。ただし、湿疹がひどい・すでに卵アレルギーがあるなど高リスクの赤ちゃんは、自己判断で始めず必ず先に医師へ相談してください。
子どものアレルギー性鼻炎(花粉症)には、何が関係する?
両親のアレルギー病歴や、ダニなどへのアレルギー反応、乳幼児期の抗菌薬使用や大気汚染といった環境要因が、子どものアレルギー性鼻炎と関連するという報告が複数あります。いずれも観察研究が中心で関連であり原因と結果(因果)の証明ではなく、要因は一つではなく複数が重なると考えられています。
保湿(スキンケア)や妊娠中の除去食で、子どもの食物アレルギーを防げる?
赤ちゃんに保湿剤を塗るスキンケアだけで湿疹や食物アレルギーを予防できるとは、質の高いレビューでは言えませんでした。妊娠中にアレルゲンとなる食品を控えることの効果も、根拠は十分ではありません。これらの方法で「防げる」とは現時点で言いにくく、湿疹が出たら早めにケアするなど別の対応が大切と考えられます。
体外受精(IVF)などで生まれた子どもの、その後の発達や健康は?
日本の全国コホートでは、IVFで生まれた子どもの9歳までの健康や発達は、自然に妊娠した子どもとほとんど差がなく、長期的な経過はおおむね良好と報告されています(観察研究のため、心配は担当医に相談を)。
多言語(バイリンガル)環境は、子どもの言葉や考える力に影響する?
二つ以上の言語で育つ子どもは、はじめは言語が混ざったり片方の語彙が少なく見えたりすることがありますが、発達そのものが遅れるという確かな証拠はなく、多くは追いついていく傾向が報告されています。注意を切り替える脳の使い方に違いがみられたという報告もありますが、いずれも小規模・観察研究が中心で、確実なことはまだ言えません。
赤ちゃんの出生体重は、その後の成長や発達と関係する?
大規模なコホート研究では、低出生体重(とくに1500g未満)の子は成長が追いつきにくく、発達のスクリーニングで気がかりが出る割合も高めという関連が見られています。ただし観察研究のため因果とは言い切れず、多くの低出生体重児は健やかに育ちます。
母乳育児は、子どもの感染症(下痢・肺炎・中耳炎)を減らす?
母乳で育った子どもは、呼吸器の感染症や中耳炎、下痢などの感染症が少ない傾向が報告されています。特に呼吸器感染や生後1年未満で関連が比較的はっきりしています。ただし多くは観察研究で、効果を直接示した試験は生活環境の異なる地域のものが中心のため、日本にそのまま当てはまるかは慎重にみる必要があります。母乳・ミルクの選択は家庭の事情によるものです。
カルシウムの補給は、子どもの骨や血圧によい?
カルシウムの補給は、子どもの骨の量を増やしたり、血圧をやや下げたりする可能性が、ランダム化比較試験で示されています。ただし効果は小さめで、骨への効果は補給をやめた後も続くとは限らず、身長を伸ばす効果は確認されていません。
妊娠中のカルシウムは、妊娠高血圧(妊娠高血圧腎症)を防ぐ?
ランダム化試験やそのまとめでは、妊娠中のカルシウム補給は妊娠高血圧腎症や早産を減らす傾向がみられます。ただし効果は食事からのカルシウムが不足している人や高リスクの人で特にはっきりしており、十分に取れている人で同じ効果があるかははっきりしません。必要性は医師に相談を。
チャイルドシートや家庭の安全対策は、子どものけがを防ぐ?
けが予防の教育や家庭の安全対策に取り組むと、子どものけがが減る方向に働く可能性が、ランダム化比較試験で示されています。チャイルドシートについては、地域ぐるみの働きかけで正しい使用が増えたという報告があり、家庭での守り方は子どもの年齢に合わせて変えていくことが大切だと考えられます。多くは海外の研究で、けがそのものを減らせるかを直接示した研究はまだ多くありません。
食物繊維・水分・生活習慣の工夫は、子どもの便秘によい?
子どもの便秘(機能性便秘)では、まず治療として浸透圧性の下剤(PEG)が有効とされ、トイレトレーニングなど排便の習慣づくりも大切です。食物繊維や水分を十分にとること、運動などの生活習慣の見直しは、こうした治療を支える役割として勧められますが、それ単独でどれくらい効くかという根拠は限られており、研究の質も高くありません。気になる症状が続くときは自己判断せず医師に相談してください。
子どもの肥満は、乳幼児期のどんな体格や生活の変化と関係する?
子どもの肥満には、親の体格や生活習慣、BMIの再上昇が早いこと、長い画面利用、妊娠中の環境など、いくつかの要因が関連すると報告されています。どれも一つの原因というより関連を示すもので、観察研究のため因果とは言えません。生活全体のバランスを見直す手がかりとして参考にしてください。
ふだんの食事は、子どもの学習や成績と関係する?
ふだんの食事と、子どもの学習・成績や発達との関係は、よく注目されます。研究をみると、特定の食事や食品で学習・成績がはっきり良くなるという十分な根拠はまだ得られていません。一部の食品では発達との弱い関連が報告されていますが、観察研究が中心で、因果関係まではわかっていません。
保育・幼児教育(プレスクール)は、子どもの発達によい?
プレスクールなどの質の高い幼児教育や、発達の遅れがある子どもへの早めの支援は、ことば・認知・遊びの発達によい影響をもたらすと報告されています。とくに経済的に厳しい家庭の子どもで効果がはっきりしやすい一方、効果はプログラムの質や内容によって差があり、年齢が上がると一部の効果が小さくなることも知られています。
保湿(エモリエント)は、子どものアトピー性皮膚炎のケアに役立つ?
ここでの話は、すでにあるアトピー性皮膚炎を「治療・管理する」ためのケアについてで、湿疹やアレルギーを「予防できるか」とは別の問いです。総説やガイドラインでは、定期的な保湿は皮膚のうるおいやバリアの回復を助け、症状の負担をやわらげる傾向があり、毎日のケアの土台になるとされています。ただし保湿はステロイド外用薬などの代わりではなく、炎症があるときは薬と組み合わせて使うものです。今回まとめた根拠は総説・ガイドラインが中心で、確実性は高くありません。
夜尿症(おねしょ)には何が関係し、どんな対応が役立つ?
おねしょはとても多く、年齢とともに自然に良くなっていくことがほとんどです。家族に同じ経験がある、男の子である、膀胱の発達がゆっくりめ、といった要因とのゆるやかな関連が報告されています。長く続いて困るときには、アラーム療法やデスモプレシンといった有効な対応があり、多くの子で改善が期待できます。本人を責めず、必要なら小児科に相談するのがよいでしょう。
父親の関わりは、子どもの発達によい?
父親がよく関わる家庭ほど、子どもの社会性や行動面、認知の発達がよい傾向が報告されています。ただし研究の多くは観察研究で、結果にばらつきもあるため、関連であって「父親の関わりが原因でよくなる」と言い切ることはできません。
熱性けいれんには何が関係し、その後にどう影響する?
熱性けいれんの多くは経過の良いもので、家族歴・発達の遅れ・けいれんの繰り返しなどが関連しますが、その後にてんかんへ進む子どもはごく一部で、関連を示した観察研究が中心のため確実性は高くありません。
授乳のしかた(母乳・ミルク)は、子どもの成長のしかたと関係する?
母乳で育った子はミルクの子と成長のしかた(伸びる時期やペース)がやや違う傾向がみられますが、幼児期以降は差が縮まり、いずれも観察研究のため授乳方法が成長を決めると断定はできません。
妊娠初期の葉酸は、神経管閉鎖障害(二分脊椎など)を防ぐ?
妊娠前から妊娠初期にかけての葉酸の摂取は、神経管閉鎖障害(二分脊椎や無脳症など、脳や脊髄のもとになる部分の異常)を防ぐのに役立つことがはっきりしています。これは過去のランダム化比較試験と、主食への葉酸添加で発生が減った各国のデータの両方に支えられた、予防の根拠が強いテーマです。神経管は妊娠のごく初期に作られるため、妊娠に気づく前(妊娠前〜初期)からの摂取が大切です。ただし葉酸を正しくとっても一部は起こりうるため、完全に防げるわけではありません。
赤ちゃんの食物アレルギーのなりやすさには、何が関係する?
食物アレルギーと最も確かに関係するのは、乳児期の湿疹(アトピー性皮膚炎)です。きょうだいがいることや、生後しばらくしてからの定期的な粉ミルクは、アレルギーの少なさと関連する傾向が報告されています。湿疹は早めにケアすることが一つの目安と考えられます。
乳児用ミルクの「健康・栄養によい」という宣伝は、信頼できる?
多くの製品で「○○によい」といった宣伝が見られますが、その裏づけとなる科学的根拠は弱い・示されていないものが多く、宣伝をそのまま信頼できるとは言えません(ミルクの選択自体を否定するものではありません)。
妊娠中の体重の増えすぎは、食事や運動で防げる?
妊娠中の食事・運動の工夫や栄養カウンセリングによって、体重が増えすぎず推奨範囲に収まりやすくなり、帝王切開が減ることも報告されています。質の高い研究もありますが、対象が妊娠糖尿病の人や海外の集団に偏るものが多く、自己判断ではなく主治医と相談しながら取り組むのが安心です。
自然や緑の多い環境は、子どもの発達や健康によい?
住まいの周りに緑(自然)が多いことは、子どもの発達や睡眠、心の健康が良いことと関連すると複数の研究で報告されていますが、いずれも観察研究で「自然が直接よくする」と断定はできず、関連の段階です。
子どもの「成長痛」には、何が関係する?
ビタミンDの低さや骨密度、関節のゆるさ・活発な活動との関連が観察されていますが、原因と言えるほどははっきりしていません。
赤ちゃんの腸内細菌(マイクロバイオーム)は、発達や免疫と関係する?
赤ちゃんの腸内細菌は、免疫の育ちや発達と関連すると複数の総説・観察研究で報告されています。出産方法・母乳/ミルク・抗生物質などが細菌の構成に影響します。ただし関連であって因果関係が証明されたわけではなく、細菌を整えれば発達や病気を確実に左右できるという意味ではありません。
乳児の鉄不足(鉄欠乏)は、子どもの発達と関係する?
幼いころの鉄不足は、考える力・運動・ことば・行動の発達の遅れと関連すると複数の観察研究で報告されています。鉄が不足している(貧血の)子に鉄を補うと認知がわずかに改善する可能性がある一方、もともと不足していない子への一律の補給ははっきりした効果が示されていません。多くは観察研究のため、関連であり因果と断定はできず、心配な場合は自己判断で補わず専門家に相談してください。
赤ちゃんの睡眠は、発達や気質と関係する?
赤ちゃんの睡眠の長さや乱れが、その後の発達や気質と関係するのかを調べた研究を集めました。日本の大規模なコホート(エコチル調査)では、睡眠の乱れが長引かないことや昼夜のリズムが、3歳での発達の遅れの少なさ・泣き方の特徴・てんかんの発症と関連すると報告されています。一方で、乳児の睡眠時間と認知・運動発達のあいだには、22件の研究をまとめても一貫した関連は確認できませんでした。どれも観察研究のため因果は示せず、結果も分野によって割れていて、確実性は低いと考えられます。乳児期の睡眠の乱れはよくあることで、多くは自然に整います。
赤ちゃんのおなかの不調(吐き戻し・便秘)には、何が役立つ?
とろみをつけたミルクは吐き戻しを減らすのに比較的役立ち、母乳の継続やビフィズス菌は腸の調子に良い方向で関連する手がかりがあります。ただし不調の中身ごとに根拠の強さはまちまちで、多くは成長とともに自然に整います。気になる症状が続くときは小児科に相談してください。
授乳中のお母さんの食事や母乳の準備は、赤ちゃんに関係する?
授乳中のお母さんが何を食べるかは、赤ちゃんに少なからず関係するようです。お母さんが魚をよく食べると、母乳を通じて赤ちゃんの血中のDHA(脳の発達に関わる脂肪酸)が高めになる傾向がありました。一方で、アレルギーを心配して多くの食品を控えすぎると、かえって赤ちゃんの成長・発達によくない可能性も報告されています。出産前から初乳をしぼって準備しておく方法は、その後の母乳の立ち上がりを助けるという質の高いまとめもありますが、誰にでも勧められるものではありません。
言葉が遅い子(レイトトーカー)は、その後どうなる?何が助けになる?
言葉が遅い子の多くは成長とともに追いつく傾向がありますが、一部はことばや読み書きの困難が残ることが報告されています。発達の道すじ自体は『ずれている』のではなくゆっくりたどっている可能性が示され、保護者向けのトレーニングなど早い時期からの支援・見守りが役立つ傾向が報告されています。どの子に困難が残るかを前もって見分けるのは難しく、結果にはばらつきがあります。
子どもや妊婦の血中鉛の検査(スクリーニング)は役立つ?
鉛は子どもや胎児の発達に有害な金属で、曝露を減らすことは大切です。一方で、症状のない子どもや妊婦に対して血中の鉛を広く検査(スクリーニング)して健康がよくなるか、についての根拠は乏しく、米国予防医療作業部会のレビューでは有用性をはっきり判断できないと整理されました。これは「鉛が無害」という話ではなく、「広く検査することの有用性が不確か」という話です。心配がある場合は医師にご相談ください。
光の浴び方(朝の光・夜の照明)は、赤ちゃんの睡眠リズムと関係する?
昼は明るく・夜は暗くするメリハリのある照明は、赤ちゃんの体内時計が整うのを助ける可能性があります。ただし赤ちゃんを対象にした研究は少なく、効果の大きさまでは確かではありません。
母の糖尿病・妊娠糖尿病は、子どもの将来の肥満や血糖と関係する?
妊娠中に血糖が高かった母親の子どもは、子ども時代の体格がやや高めだったり、将来の糖尿病リスクが高めだったりする傾向が観察されています。ただし観察研究が中心で、母親の血糖が子どもの肥満や糖尿病を直接引き起こすと示すものではありません。遺伝や家庭の生活習慣など共通の要因も関わります。
妊娠中の母親の食事の質・習慣は、子どもの発達や出生体重と関係する?
日本の大規模な調査では、食物繊維をよくとる・朝食を規則正しくとる・バランスの良い食事といった食習慣が、子どもの発達のよさや出生体重とプラスに関連すると報告されています。ただしいずれも観察研究のため因果関係は示せず、特定の食品の効果を強調するものではありません。全体としてバランスの良い食事を心がける参考にしてください。
妊娠中(妊娠前)の肥満は、子どもの肥満と関係する?
妊娠前に太りぎみ・肥満だった母親の子どもは、体格(BMI)や体脂肪がやや高めに推移する傾向があると、複数のコホート研究で報告されています。ただし関連の大きさは中くらいで、小規模な研究でははっきりしないこともあります。母親の体格を実験的に割り当てて比べることはできないため、これらは関連であって因果とは言い切れません。
妊娠中のワクチン(インフルエンザ・百日咳)は、赤ちゃんを守る?
これは研究をまとめた情報の整理であり、医学的な助言ではありません。妊娠中に母親が百日咳(Tdap)やインフルエンザのワクチンを受けると、母親の抗体が赤ちゃんに移り、生後まもない時期の感染や入院を防ぐ方向に働くと複数の研究が示しています。一方、赤ちゃんを守る効果の中心的な根拠は観察研究によるもので、確実性には限りがあります。接種を受けるかどうかは、必ずかかりつけの医師に相談してください。
音楽・歌は、子どもの発達によい?
親子で一緒に楽しむ音楽やリズム遊びは、社会性や言葉の発達によい影響をもたらす可能性が報告されています。とくにリズムに合わせて体を動かすプログラムでは、社会性や行動面でのよい効果が信頼性の高い試験で示されています。一方で、言葉や認知への効果は関連の報告が中心で、結果にばらつきもあり、まだはっきりしていません。
妊娠中のオメガ3(魚油・DHA)は、早産を防ぐ?
妊娠中にオメガ3(魚油・DHAなど)を補給すると、早産、とくに34週より前の早い早産がやや減る可能性が、ランダム化比較試験をまとめた研究で示されています。効果はそれほど大きくなく、もともとオメガ3が足りている人では追加の補給で得られる利益は小さいとみられます。一方で、血を固まりにくくする働きから出産時の出血が増える可能性も指摘されており、量や時期(とくに妊娠後期)には注意が必要です。
外遊び・自然での遊びは、子どもの体力や育ちによい?
外遊びや自然での遊びは、運動能力や体づくり、心の健康、近視・肥満の予防など、さまざまな面で良い関連が報告されています。ただし多くは観察研究やレビューで、効果の大きさは確定していません。それでも、外で体を動かす機会を増やすことは理にかなった習慣と考えられます。
外遊び・屋外で過ごす時間は、子どもの近視を防ぐ?
屋外で過ごす時間を増やすと近視になりにくくなるという無作為化試験の報告があり、予防に役立つと考えられています。ただし、すでに近視になりかけた子どもでは効果が弱く、近くを見る作業の多さも近視と関連するため、早めに屋外時間を増やすことが大切です。
おしゃぶりは、乳児突然死症候群(SIDS)や授乳と関係する?
睡眠時のおしゃぶりの使用は、観察研究では乳児突然死症候群(SIDS)のリスクが低いことと関連すると報告されており、各国のガイドラインでも触れられています。ただしこれは観察研究にもとづく関連で、おしゃぶりがSIDSを防ぐと証明されたわけではありません。一方で、よく心配される「おしゃぶりは母乳育児の妨げになる」という点は、研究の種類で結論が分かれています。観察研究ではおしゃぶりを使う子で母乳育児が短い傾向が見られますが、ランダム化比較試験では母乳育児の続けやすさに大きな差は確認されていません。
ペット(犬)を飼うことは、子どもの発達と関係する?
日本の大規模調査では、犬を飼っている家庭の子どもは、コミュニケーションや運動などの発達の遅れがやや少ない傾向が報告されています。ただし観察研究であり、飼育そのものが発達を促すと断定はできません(もともとの家庭環境の違いも考えられます)。
ペット(犬・猫)を飼うことは、子どものアレルギーやぜんそくと関係する?
研究の結果は分かれています。乳幼児期に犬や農場の動物と接することはアレルギーやぜんそくがやや少ない傾向を示す報告がある一方、すでにぜんそくのある子ではペットが症状を悪くする可能性も示されており、はっきりした結論は出ていません。
体を動かす運動は、子どもの骨を強くする?
ジャンプや走る動きなど、体重がかかる中〜高強度の運動は、子どもや若者の骨の強さや骨密度を高める可能性が報告されています。とくに運動の「量」より「強さ」が関係し、カルシウムなどの栄養が足りていることも大切と考えられます。ランダム化比較試験のレビューもありますが、運動だけの効果を切り分けにくく、長期の影響ははっきりしないため、断定はできません。
妊娠中のカフェイン(コーヒー)は、出生体重や早産と関係する?
妊娠中のカフェイン摂取が多いほど、低出生体重や小さく生まれる赤ちゃん(SGA)との関連がいくつもの研究でおおむね一貫して報告されており、目安の上限より少ない量でも関連が見られることがあります。一方で、もともと摂取量が少なめの集団を追った大規模な研究では明確な関連が出ないこともあり、根拠の多くは観察研究です。妊娠中のカフェインは控えめにという一般的な助言は変わらず、適量は個人差があるため医師に相談を。
妊娠中の睡眠は、お母さんと赤ちゃんによい?
妊娠中に十分で適度な睡眠をとっている母親では、赤ちゃんの低出生体重が少ない傾向や、妊娠糖尿病のリスクが低い傾向が日本の大規模調査で報告されています(短すぎても長すぎてもよくないという報告もあります)。睡眠教育で産前産後のうつを防げるかはまだ証拠が不十分です。いずれも観察研究や少数の試験が中心で、睡眠が原因と言い切ることはできません。
早産で生まれると、その後の発達と関係する?
早く生まれた子どもは、平均すると言葉・認知・運動の発達や就学準備でつまずきやすい傾向が報告されています(とくに在胎週数が短いほど)。ただし多くの子は標準的な範囲に育っており、早い時期からの支援が助けになる可能性があります。早産そのものを割り当てて比べる試験はできないため、根拠は観察研究にとどまります。
プロバイオティクスは、子どもの感染症(かぜ・下痢)を防ぐ?
ある種のプロバイオティクスは、子どもの下痢が続く期間を短くしたり、かぜや下痢の回数を減らしたりする可能性が、ランダム化比較試験やそのまとめで示されています。ただし効果は大きくなく、使う菌の種類によって結果が異なり、呼吸器の感染(かぜ)では効果がはっきりしない研究もあります。万能の予防法ではないため、使う前に医師に相談してください。
プロバイオティクスは、赤ちゃんの疝痛(コリック)やお腹の調子によい?
ある種のプロバイオティクス(L. reuteriという菌)は、母乳で育つ赤ちゃんで泣く時間が減りやすい傾向が報告されています。ただしミルク(人工乳)で育つ赤ちゃんでは効果がはっきりせず、研究ごとのばらつきも大きいため、すべての子に当てはまるとは言えません。使う前に医師に相談してください。
親の応答的な関わり(語りかけ・ふれあい)は、子どもの発達によい?
子どものサインに気づいてほどよく応える関わりは、子どもの認知・言葉・情緒の発達と良い方向で関連すると報告されています。多くは観察研究で因果とは言い切れず、子育て支援プログラムの試験では効果は控えめでした。
スマホ・タブレットなどの画面や近くを見る作業(近業)は、子どもの近視と関係する?
近くを見る作業が多いほど近視が多い傾向は複数の研究で示されていますが、スマホやタブレットなどデジタル画面に限った証拠は研究によって結果が割れており、はっきりしません。画面の使いすぎを避け、距離をとり、こまめに休む・屋外で過ごすといった工夫は理にかなっていますが、画面そのものが近視の原因かどうかは現時点では結論づけられません。
受動喫煙は、子どもの中耳炎や呼吸器の病気と関係する?
受動喫煙は、子どもの中耳炎に関係する要因の一つとして広く扱われています。ただし、ここで紹介した研究は観察研究が中心で、はっきりした関連を示すものと、関連が見られないものが混在しており、確実性は高くありません。子どもや妊婦のいる場では、念のため分煙・禁煙が勧められます。
絵本の読み聞かせは、子どもの言葉の発達によい?
保護者と一緒に絵本を読む取り組みは、子どもの言葉の理解や語彙によい影響をもたらす傾向が報告されていますが、研究の数が限られ結果にばらつきもあるため、効果の大きさははっきりしていません。
発育の遅れ(低身長・発育不良)は、栄養で防げる?
栄養不足による子どもの発育の遅れ(低身長=スタンティング)は、妊娠中や乳幼児期に栄養を補う対策である程度防げると考えられています。妊婦への栄養補給で赤ちゃんの出生体重が増えたランダム化比較試験や、乳幼児期の栄養対策で身長の伸びがわずかに改善し低身長が減ったとするまとめがあり、世界全体でも低身長は大きく減ってきました。ただしこれらの根拠の多くは、もともと栄養が不足しがちな低・中所得地域の研究で、栄養が足りている日本の子どもにそのまま当てはまるとは限りません。身長の伸びには遺伝や睡眠・運動など多くの要因が関わるため、栄養だけで決まるわけではなく、心配なときは専門家に相談してください。
妊娠中に甲状腺の検査・治療をすると、子どもの発達はよくなる?
甲状腺の働きと子どもの発達には関連が報告されていますが、大規模なランダム化比較試験では、軽度の甲状腺機能の異常を妊娠中に見つけて治療しても、子どものIQや発達は改善しませんでした。明らかな甲状腺の病気の治療は別で、これは「軽度の異常を広く検査して治療する」ことの話です。気になる場合は主治医にご相談ください。
トイレトレーニングは、いつ・どう進めるとよい?
トイレトレーニングの「正しい開始時期」や「いちばん良いやり方」を決めつけられるほどの根拠は、まだそろっていません。研究をまとめると、集中的に教える方法も、子どものペースに合わせる方法も、どちらも健康な子どもでは無理なく身につくと報告されています。ただし2つを直接くらべた質の高い研究はなく、優劣ははっきりしません。完了の時期は平均で2歳半ごろが多く、開始や完了の年齢とその後のおもらしなどとの関連は、調査によってはみられませんでした。子どもの様子(おしっこの間隔があく、自分で知らせる、便座に座れるなど)を目安に、焦らず進めるのがよいと考えられます。
うつ伏せの時間(タミータイム)は、赤ちゃんの運動発達によい?
ここでいううつ伏せの時間(タミータイム)とは、起きている間に、大人が見守りながら赤ちゃんをうつ伏せで遊ばせる時間のことです。眠るときの体勢の話ではありません(睡眠中は乳幼児突然死症候群を防ぐため、あおむけが安全です)。研究では、ふだんの寝かせ方・過ごし方と運動発達に中くらいの関連を示すものがある一方、はっきりした関連が出なかった小さな研究もあり、結果は分かれています。多くは観察研究で、関連であって因果(うつ伏せ遊びが発達を直接よくする)とまでは言えません。
菜食・ヴィーガンの食事で、子どもは健やかに育つ?
よく計画された菜食・ヴィーガンの食事をしている子どもは、身長やBMIなどの成長が雑食の子どもとよく似ているという報告が、大規模なコホート研究や複数のレビューで示されています。一方で、ビタミンB12・ビタミンD・鉄・亜鉛・セレンなど、主に動物性食品からとる栄養素は不足しやすく、計画と補給が欠かせません。研究の多くは観察研究で、対象も海外が中心のため確実性は高くありません。子どもに菜食をさせる場合は、自己判断で進めず、成長と栄養を見守りながら専門家に相談してください。
ビタミンAの補充は、子どもの健康(感染症・死亡リスク)と関係する?
ビタミンAが不足すると、子どもは感染症にかかりやすくなる可能性があり、不足が多い国ではビタミンAを補うことで病気や死亡を減らせると考えられています。ただしこうした効果は、もともとビタミンAが足りない地域の子どもで主にみられるもので、栄養状態の良い日本の子どもにそのまま当てはまるとは限りません。日本では軽度の不足が低年齢の一部の子でみられることはあっても、健康な子どもに一律でビタミンAを足すことの利点ははっきりしていません。とりすぎは害になることもあり、自己判断で補わず、心配なときは専門家に相談してください。
亜鉛の補充は、子どもの成長や下痢によい?
下痢のときに亜鉛を補うと、下痢の続く時間や重さがやや軽くなる傾向が、多くのランダム化比較試験をまとめた解析で示されています。ただしこうした効果は、亜鉛が不足しがちな低・中所得国の子どもで主に確かめられたもので、栄養状態の良い日本の子どもにそのまま当てはまるとは限りません。成長(身長・体重)への効果ははっきりせず、研究によって結果が分かれています。亜鉛のとりすぎは吐き気などを起こすことがあり、自己判断で補わず、心配なときは専門家に相談してください。
ADHD(注意欠如・多動症)には、何が関係する?
ADHDも、生まれもった要因(遺伝)が大きく関わると考えられています。加えて、妊娠中のたばこや親の物質使用、親のうつ・ストレス・不安などとのゆるやかな関連が報告されています。また、ADHDの子は亜鉛・鉄が低めの傾向も指摘されますが、これは原因の確定ではありません。早く気づいて支援につなげることが大切です。
自閉スペクトラム症には、何が関係する?
自閉スペクトラム症は、生まれもった要因(遺伝)が最も大きく関わると考えられています。加えて、親の高年齢や、妊娠・出産時の一部の要因(妊娠高血圧・糖尿病、早産、低出生体重など)とのゆるやかな関連も報告されています。これらは「原因の確定」ではなく関連で、育て方やワクチンが原因という説は大規模な研究で繰り返し否定されています。
行動的な寝かしつけの工夫は、赤ちゃんの睡眠の問題を改善する?
就寝のお決まりの流れを整える、ひとりで眠りにつく力を促すなど、行動的な寝かしつけの工夫は、赤ちゃんの睡眠の問題を改善し、母親の気分の落ち込みも減らすと、複数のランダム化比較試験で示されています。方法に唯一の正解はなく、子どもの月齢・気質に合わせることが大切です。
母乳・おしゃぶり・指しゃぶりは、子どもの歯並びと関係する?
長く続く指しゃぶり・おしゃぶりは、歯並びやかみ合わせの乱れ(出っ歯・交叉咬合など)と関連すると報告されています。母乳育児や、おしゃぶり・指しゃぶりを早めにやめることは、歯並びへのよい関連がみられます。多くは観察研究で、3〜4歳ごろまでに自然にやめれば影響は出にくいとされます。
頭の形のゆがみ(斜頭・絶壁)に、ヘルメット治療は効果がある?
向きぐせなどでできる頭の形のゆがみ(位置的斜頭・絶壁)は、多くが成長とともに自然によくなります。ヘルメット治療は、中等度〜重度でも自然経過より優れているとは言えず、副作用もあるとランダム化比較試験で示されています。まずは向きを変える・うつぶせ遊び(タミータイム)が基本です。
うつぶせ寝は、乳児突然死症候群(SIDS)のリスクと関係する?
赤ちゃんを仰向けで寝かせること(うつぶせ寝・横向き寝を避けること)は、乳児突然死症候群(SIDS)のリスクを下げると、世界中の研究で一貫して示されています。加えて、やわらかい寝具を避ける・同じ部屋で別の寝床にする・受動喫煙を避ける・母乳・おしゃぶりなども、リスクを下げる方向と関連します。
体を動かす遊び(身体活動)は、子どもの体重や健康によい?
体を動かす遊びは、太りぎみの子どもの運動量を増やし体型の改善につながると報告されています。一方で身体活動は7〜9歳ごろから減りやすいことも分かっており、外遊びなど体を動かす機会を意識的に作ることが役立つと考えられます。いずれも観察研究や短期の研究が中心で、断定はできません。
妊娠中の大気汚染は、赤ちゃんの出生体重・早産や発達と関係する?
妊娠中に大気中の微小な粒子(PM2.5など)にさらされることは、低出生体重や早産といった好ましくない出産の結果のリスクの高まりと関連すると、大規模な研究でまとめられています。妊娠中・乳幼児期の曝露は、子どもの認知発達の低さとも関連が報告されています。個人でできる対策は限られ、社会全体での取り組みが重要な問題です。
抗菌薬(抗生物質)は、子どものアレルギーと関係する?
乳幼児期の抗菌薬の使用はアレルギー性鼻炎と関連するという報告がある一方、妊娠中・分娩時の抗菌薬と子どもの湿疹の関連は支持されていません。必要な抗菌薬は医師の判断で使うもので、自己判断で避けないでください。
子どものアトピー性皮膚炎(湿疹)には、何が関係する?
生まれた季節(秋生まれ)や、出産の方法、赤ちゃんの激しい泣き(疝痛)などが湿疹・アレルギー体質と関連する一方、住まい周辺の緑の多さは湿疹の少なさと関連すると報告されています。多くの要因が関わり、確実性は低めです。
出生時・乳児期の医療(帝王切開・全身麻酔)は、子どもの発達・健康と関係する?
帝王切開で生まれた子は腸内環境の違いやアレルギーとの関連が、乳児期に全身麻酔の手術を受けた子は発達の遅れとの関連が報告されています。いずれも観察研究で、必要な医療を避けるべきという意味ではありません。
母乳育児は、子どもの肥満になりにくさと関係する?
母乳で育った子どもは、その後のBMIが低め(肥満になりにくい傾向)とする研究が多い一方、関連は見られない・むしろ逆とする研究もあります。母乳・ミルクの選択は家庭の事情によるもので優劣を決めるものではなく、肥満対策として一律に語れるものではありません。
母乳育児は、子どもの認知・発達によい?
母乳で育った子どもは、神経・認知の発達がやや良好という報告が数多くあります。ただし、きょうだい比較や遺伝情報を使う研究など「交絡に強い」設計では効果がほとんど見られないこともあり、家庭の社会経済的背景などの影響が大きいと考えられます。効果があっても小さいとみられ、母乳・ミルクの選択は家庭の事情によるものです。
母乳育児は、赤ちゃんの睡眠と関係する?
母乳で育った赤ちゃんは、1歳のときに睡眠時間が短くなりにくいという大規模な報告がある一方、母乳の回数が多いほど睡眠の質はやや低めという小規模な報告もあり、結果は一致していません。いずれも観察研究のため因果とは言えず、母乳・ミルクの選択は家庭の事情によるもので優劣を決めるものではありません。
子どもの肥満(おなかの脂肪)は、将来の体・心臓に影響する?
思春期のおなかまわり(体幹)の脂肪の多さが、その後の心臓への負担と関連するという報告があります。子どものうちからの体重・体脂肪の管理が、将来の健康に関わると考えられます。
ビタミンDは、子どもの健康(骨・感染)によい?
十分なビタミンDは、子どもの身長の伸びや骨の健康、感染への抵抗に関わると報告されています。一方で、ぜんそくを予防する効果ははっきりしていません。サプリの利用は量を守り、医師に相談してください。
生活習慣への取り組みは、子どもの肥満の予防・改善に役立つ?
子どもの空腹・満腹のサインに応じた食べさせ方や、運動・食事・行動を組み合わせた取り組みが、体重をほどよく保つ・改善することに役立つと報告されています。効果は中くらいで、家庭と環境の両面の工夫が大切です。
コロナ禍は、子どもの発達や心の健康に影響した?
新型コロナの流行は、子どもの発達や心の健康に小〜中程度の好ましくない影響と関連したと報告されています。外遊びや交流の機会の減少など、生活の変化が背景にあると考えられます。
食生活やふだんのケアで、子どものむし歯は防げる?
砂糖の多い飲食物はむし歯のリスクを高めます。フッ素入りの歯みがきや歯科でのフッ素塗布は、複数のランダム化比較試験のまとめ(コクラン)でむし歯をはっきり減らすことが確かめられています。歯が生えたら、長く授乳を続ける場合でも歯みがきなどの口腔ケアが大切です。
幼児期の食べ方は、その後の食習慣と関係する?
幼児期の食べ方のパターンが、その後の食事の質(野菜の摂取など)と関連するという報告があります。小さいころから多様な食品に親しむことが、後の食習慣の土台になりうると考えられます。
運動・スポーツは、子どもの心や学び(認知)によい?
運動やスポーツは、子どもの注意力や実行機能(計画・自己コントロール)、心の健康や社会性によい影響をもたらすと報告されています。楽しく体を動かす習慣が、体だけでなく学びや心も支えると考えられます。
妊娠中の魚・オメガ3は、子どものアレルギーや感染症と関係する?
妊娠中に魚やオメガ3をよく摂ったお母さんの子どもで、アレルギーがやや少ない傾向を示す研究があります。一方、感染症を防ぐ明確な効果は確認されていません。魚はバランスよく摂るとよいと考えられますが、種類や水銀への配慮も必要です。
妊娠期の葉酸サプリは、子どもの神経発達によい?
葉酸は神経管の異常(二分脊椎など)を防ぐ効果がはっきりしており、妊娠前からの摂取が勧められています。ADHDや自閉スペクトラム症などへの効果は、リスク低下と関連する可能性はあるものの根拠は弱く、はっきりしていません。
食料不安(十分な食べ物が得られないこと)は、子どもの健康と関係する?
経済的な理由などで十分な食べ物が得られない状態は、子どもの体や心の健康の問題と関連すると報告されています。家庭への経済的・食の支援が重要だと考えられます。
妊娠中の体重増加(増えすぎ・増えなさすぎ)は、出産や子どもの健康と関係する?
妊娠中の体重が増えすぎると子どもの体脂肪の多さや帝王切開と、増えなさすぎると子どもの神経発達のリスクと関連すると報告されています。適切な範囲が大切ですが、ちょうどよい幅には個人差があります(※体重を食事や運動で管理できるかは別の問いで扱います)。
妊娠の年齢や間隔は、出産のリスクと関係する?
母体の年齢が高いことは死産、妊娠の間隔が短すぎることは早産のリスクの高まりと関連すると報告されています。ただし、多くの妊娠は無事に経過します。妊娠の計画は個人差を踏まえ医師に相談を。
妊娠中の体格(肥満)や血糖(糖尿病)は、子どもの発達と関係する?
妊娠前の肥満や、妊娠中の糖尿病・高血糖は、子どもの発達や神経発達障害のなりやすさとゆるやかに関連すると報告されています。妊娠前後の体重・血糖の管理は意味があると考えられますが、観察研究のため因果とは言えず、過度に心配する必要はありません。
赤ちゃんの運動発達(歩き始めなど)には、何が関係する?
出生体重や妊娠週数、ふだんの寝かせ方(うつぶせ遊びの時間)、生まれもった気質、生まれた季節などが、運動発達のペースと関連すると報告されています。発達の速さには大きな個人差があり、目安として理解してください。
早産児・新生児へのケア(カンガルーケア等)は役立つ?
肌と肌を触れ合わせるカンガルーケアや、光・音・痛みに配慮した「発達に配慮したケア」は、赤ちゃん(特に早産児)と家族のアウトカムを改善すると報告されています。安全で取り入れやすい方法とされています。
好き嫌い(偏食)は、子どもの成長に影響する?
偏食のある子どもの成長は、全体としては心配のいらないことが多いと報告されています。ただし一部の子はやせ気味になることがあり、体重が増えない・減るなど気になる場合は見守りや相談が大切です。
妊娠中のカフェイン(コーヒー・お茶)は、子どもの発達と関係する?
妊娠中に多くコーヒーを飲むことと子どものADHDのなりやすさとの関連を示す研究がある一方、はっきりした悪影響は見られない、むしろお茶は認知とプラスの関連という研究もあり、結論は一致していません。妊娠中のカフェインは控えめにという一般的な助言は変わらず、適量は個人差があるため医師に相談を。
妊娠中の暑さ(高温)や睡眠は、早産や小さく生まれることと関係する?
妊娠中の高温(暑さ)への曝露や、睡眠の質の悪さ・短さが、早産や小さく生まれること(SGA)と関連すると報告されています。観察研究が中心で確実性は限られますが、妊娠中の体調・環境を整える大切さを示します。
妊娠中の運動は安全で、母子に役立つ?
妊娠中の適度な運動は安全とされ、妊娠糖尿病や早産のリスク低下、子どもの発達と関連する報告があります。一方で効果は限定的との試験もあります。内容や強度は安全のため医師に相談してください。
妊娠中の鉄サプリや鉄不足の検査は必要?
鉄の補充は血液中の鉄の値を改善しますが、症状のない妊婦への一律の検査や補充が、お母さんや赤ちゃんの健康を実際に改善するかは根拠が不十分とされています。貧血の診断・治療は別で、必要性は医師に相談を。
妊娠中の飲酒は、子どもの発達に影響する?
妊娠中のまとまった量の飲酒は、子どもの発達に明確な悪影響(胎児性アルコール・スペクトラム障害など)を及ぼすことが分かっています。少量〜中程度については研究結果が一致せず、『安全な量』は確立していません。妊娠中は飲まないのが無難とされています。
妊娠中の食事は、子どもの社会性・行動と関係する?
妊娠中のきのこやビタミンCなどの摂取が、子どもの社会性とプラスに関連するという報告があります。ただし単一の研究にもとづくものが多く、根拠は弱いため、特定の食品の効果を強調するものではありません。
妊娠中のフタル酸・ビスフェノール・PFASなど(環境ホルモン)は、子どもの健康と関係する?
フタル酸やビスフェノールは、子どもの発達やホルモンの変化と一部で関連が示される一方、PFASやPCBでははっきりした関連が見られないものもあります。物質ごとに結果が分かれ、確実性は低いのが現状です。神経質になりすぎる必要はありませんが、できる範囲で曝露を減らすのが無難と考えられます。
妊娠中の魚・オメガ3は、子どもの発達によい?
妊娠中に魚やオメガ3(DHAなど)をよく摂ると、子どもの発達の一部によい可能性が報告されています。ただし魚は水銀も含むため、種類や量のバランスが大切です。効果は大きくなく確実性は低めです。
妊娠中の重金属(鉛・水銀など)は、子どもの発達と関係する?
鉛やヒ素などの金属、メチル水銀への妊娠中・乳児期の曝露は、子どもの知能や認知の低さと関連すると複数の研究で報告されています。関連の確実性は高くありませんが、方向はおおむね一致しているため、できる範囲で曝露を減らすのが無難と考えられます。
妊娠中のビタミン・ミネラル(微量栄養素)の補充は役立つ?
栄養が不足しがちな環境では、複数の微量栄養素(MMN)の補充が、低出生体重・早産・貧血などを減らすと報告されています。日本のように栄養状態のよい集団にそのまま当てはまるとは限らず、補充は医師に相談してください。
妊娠中の喫煙・受動喫煙は、子どもの知能や発達と関係する?
妊娠中のたばこの煙への曝露は、子どものIQの低さと関連すると報告されています。自分が吸う場合だけでなく、まわりの煙(受動喫煙)も避けることが勧められます。
妊娠中のビタミンDは、子どもの発達や成長によい?
妊娠中のビタミンDが、子どもの記憶などの認知や体の成長とよい方向で関連するという研究があります。ただし効果は大きくなく、はっきりしていません。自己判断での大量摂取は避け、摂取は医師に相談してください。
プロバイオティクスは、子どもの食物アレルギーの予防に役立つ?
妊娠中や乳児期のプロバイオティクス(体によいとされる菌)の摂取が、子どもの食物アレルギーのリスクをやや下げる方向と関連するという研究があります。ただし効果は大きくなく、どの菌が有効かははっきりしません。自己判断ではなく医師に相談を。
乳幼児期の急な体重増加は、その後の肥満や代謝の問題と関係する?
生後すぐや幼児期に体重が急に増えることは、後の太りすぎや肝臓の値の上昇と関連すると報告されています。赤ちゃんが大きくなること自体は自然なことですが、極端な増えすぎには注意という趣旨です。観察研究のため因果とは言えません。
スマホ・タブレットなどの長時間の使用は、子どもの健康と関係する?
デジタル機器を長く使うことは、子どもの体や心の健康面の問題や、言葉の発達の遅れと関連すると報告されています。使う時間や内容に加え、大人と一緒に見て会話するなど『見方の質』も大切と考えられますが、研究の質はさまざまで因果とは言い切れません。
生活習慣や食べ物は、子どもの睡眠と関係する?
決まった就寝ルーティンや、乳製品、妊娠中の魚や発酵食品などが、子どもの睡眠の長さ・質と関連すると報告されています。いずれも関連であり、生活全体のリズムを整えることが基本です。
睡眠は、子どもの心の健康や感情と関係する?
睡眠が足りない・不規則だと、子どもの心の健康や感情の安定と関連すると複数の研究で報告されています。睡眠時間だけでなく、質や規則性も大切だと考えられます。観察研究が中心で、互いに影響し合う面もあります。
子どもの睡眠や生活リズムは、近視と関係する?
睡眠リズムの乱れが近視と関連するという報告がある一方、睡眠時間と近視の関係ははっきりしないという研究もあり、結論は割れています。近視には屋外で過ごす時間や近くを見る作業など多くの要因が関わります。
砂糖(甘いもの)の摂り過ぎは、子どもの行動(ADHD)と関係する?
添加された砂糖や甘い飲み物・お菓子の摂取が、ADHDの症状や多動と関連するという報告が多くあります。ただし観察研究が中心で、砂糖が直接の原因とは言えません。甘いものを完全に避ける必要はなく、頻度に気をつけるのが現実的です。
加糖飲料(砂糖入りの飲み物)は、子どもの肥満や代謝と関係する?
加糖飲料を多く摂ることは、子どもの太りやすさや代謝の指標と関連すると観察研究で報告され、さらに加糖飲料を減らすランダム化比較試験でも子どもの体重の増えが抑えられました。水やお茶を基本にし、甘い飲み物は控えめにすることが無難と考えられます。
妊娠中の甲状腺の働き・ヨウ素は、子どもの発達と関係する?
母体の甲状腺の働きの異常や、妊娠中のヨウ素の不足は、子どもの神経発達と関連しうると観察研究で報告されています。日本は海藻からヨウ素を摂りやすい一方、摂り過ぎも甲状腺によくありません。適量が望ましいと考えられます(※見つけた異常を治療して発達がよくなるかは別の問いで扱います)。
たばこの煙(喫煙・受動喫煙)は、子どもの体の健康と関係する?
妊娠中の喫煙や受動喫煙は、子どもの成長の遅れ・ゼーゼー(喘鳴)・睡眠の問題と関連すると報告されています。早く禁煙するほど子どもの成長によく、子どもや妊婦のいる場では分煙・禁煙が勧められます。
超加工食品(スナック・インスタント食品など)の多い食事は、子どもの肥満と関係する?
加工度の高い食品が多い食事や食環境は、子どもの太りやすさと関連すると複数の研究で報告されています。手作りや野菜・果物を中心にすることが無難と考えられますが、いずれも観察研究で因果とは言い切れません。
妊娠中・産後のお母さんの心の状態は、子どもの発達に関係する?
妊娠中や産後のお母さんの気分の落ち込み・強いストレスは、子どもの発達の遅れやADHD・自閉スペクトラム症とゆるやかに関連すると報告されています。観察研究が中心で因果とは言えず、まわりの支えや相談が大切です。
子どもの睡眠不足は、太りやすさと関係する?
睡眠が短い子は太りすぎになりやすいという関連が、複数の研究で報告されています。ただし関連は大きくなく、観察研究のため因果とは言い切れません。