食料不安(十分な食べ物が得られないこと)は、子どもの健康と関係する?
経済的な理由などで十分な食べ物が得られない状態は、子どもの体や心の健康の問題と関連すると報告されています。家庭への経済的・食の支援が重要だと考えられます。
観察研究が中心で、貧困など背景の要因も関わるため。
※ このテーマは、その要因を人に割り当てて比べること(ランダム化比較試験)が 倫理上・現実的にできないため、構造的に「質:高い」の研究は得られません。 観察研究が最良の証拠であり、確実性が「中」や「低い」にとどまるのはそのためです。
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体外受精(IVF)などで生まれた子どもの、その後の発達や健康は?
日本の全国コホートでは、IVFで生まれた子どもの9歳までの健康や発達は、自然に妊娠した子どもとほとんど差がなく、長期的な経過はおおむね良好と報告されています(観察研究のため、心配は担当医に相談を)。
妊娠中のコリン(卵などに多い栄養素)は、子どもの発達によい?
コリンは脳や神経の発達に関わる栄養素で、多くの妊婦が推奨量に届いていないと指摘されています。ただし、妊娠中にコリンを増やすと子どもの発達がよくなるかについては、人を対象にした研究の数が少なく結果もばらついており、現時点ではよくなるともならないとも言い切れません。
ふだんの食事は、子どもの学習や成績と関係する?
ふだんの食事と、子どもの学習・成績や発達との関係は、よく注目されます。研究をみると、特定の食事や食品で学習・成績がはっきり良くなるという十分な根拠はまだ得られていません。一部の食品では発達との弱い関連が報告されていますが、観察研究が中心で、因果関係まではわかっていません。
発育の遅れ(低身長・発育不良)は、栄養で防げる?
栄養不足による子どもの発育の遅れ(低身長=スタンティング)は、妊娠中や乳幼児期に栄養を補う対策である程度防げると考えられています。妊婦への栄養補給で赤ちゃんの出生体重が増えたランダム化比較試験や、乳幼児期の栄養対策で身長の伸びがわずかに改善し低身長が減ったとするまとめがあり、世界全体でも低身長は大きく減ってきました。ただしこれらの根拠の多くは、もともと栄養が不足しがちな低・中所得地域の研究で、栄養が足りている日本の子どもにそのまま当てはまるとは限りません。身長の伸びには遺伝や睡眠・運動など多くの要因が関わるため、栄養だけで決まるわけではなく、心配なときは専門家に相談してください。
スマホ・タブレットなどの長時間の使用は、子どもの健康と関係する?
デジタル機器を長く使うことは、子どもの体や心の健康面の問題や、言葉の発達の遅れと関連すると報告されています。使う時間や内容に加え、大人と一緒に見て会話するなど『見方の質』も大切と考えられますが、研究の質はさまざまで因果とは言い切れません。