赤ちゃんの睡眠は、発達や気質と関係する?
赤ちゃんの睡眠の長さや乱れが、その後の発達や気質と関係するのかを調べた研究を集めました。日本の大規模なコホート(エコチル調査)では、睡眠の乱れが長引かないことや昼夜のリズムが、3歳での発達の遅れの少なさ・泣き方の特徴・てんかんの発症と関連すると報告されています。一方で、乳児の睡眠時間と認知・運動発達のあいだには、22件の研究をまとめても一貫した関連は確認できませんでした。どれも観察研究のため因果は示せず、結果も分野によって割れていて、確実性は低いと考えられます。乳児期の睡眠の乱れはよくあることで、多くは自然に整います。
支える研究は観察研究のコホートと、観察研究をまとめたシステマティックレビューが中心で、RCT(やRCTをまとめたレビュー)など質の高い裏づけがない。さらに、発達の遅れ・気質・てんかんでは関連が報告される一方、認知・運動発達では一貫した関連が確認できず、結果が割れている。睡眠と発達は互いに影響し合う可能性(逆の関係)もある。赤ちゃんの睡眠の質や乱れを人に割り当てて比べることはできないため、観察研究が証拠の上限になる。
※ このテーマは、その要因を人に割り当てて比べること(ランダム化比較試験)が 倫理上・現実的にできないため、構造的に「質:高い」の研究は得られません。 観察研究が最良の証拠であり、確実性が「中」や「低い」にとどまるのはそのためです。
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