1歳・1歳半の睡眠時間と、2〜3歳でのてんかんの発症との関係(エコチル調査)
Association between sleep duration at 12 and 18 months and epilepsy risk at 2-3 years: the Japan Environment and Children's Study.
どんな研究?
01 — Summary1歳・1歳半のときの睡眠時間と、2〜3歳でてんかんを発症するリスクとの関係を、日本のエコチル調査の約8万6千人で調べました。1歳の時点で夜の睡眠が11時間未満と短い子は、2〜3歳でてんかんを発症する割合がやや高い関連が見られました。
要点
02 — Key points- 011歳での短い睡眠(11時間未満)と、2〜3歳でのてんかん発症の関連
- 02約8万6千人を対象にした大規模な調査(エコチル調査)
- 03睡眠不足が脳の働きに影響する可能性が背景にある
観察研究のため、睡眠の短さが直接てんかんを起こすとは言えません。むしろ発症前の体質や脳の状態が睡眠に影響していた可能性(逆の関係)もあります。てんかんの発症はまれで、睡眠が短いことだけで強く心配する必要はありません。睡眠は保護者の回答にもとづきます。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- BMJ Paediatrics Open
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1136/bmjpo-2025-003903
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児期の睡眠の乱れからの回復と、発達の遅れ(日本のエコチル調査)
日本のエコチル調査の約6万3千組で、乳児期の睡眠の乱れ(短い睡眠・頻繁な目覚め)が始まった時期や回復した時期と、3歳での発達との関係を調べた研究です。睡眠の乱れが始まるのが遅いほど、また早く回復するほど、3歳での発達の遅れがみられるリスクが低い傾向がありました。乳児期の睡眠の乱れが長引かないことが、発達の面で望ましい可能性を示しています。
10代の睡眠と感情(機器で睡眠を測った研究のシステマティックレビュー)
睡眠を客観的な機器(睡眠ポリグラフ、活動量計、Fitbitなど)で測った研究にしぼり、10代の睡眠と感情の関係を11件の研究からまとめたシステマティックレビューです。睡眠が短い・寝つきが悪い・睡眠が足りていないことは、感情の不安定さや、気持ちのコントロールのしにくさと関連する傾向が見られました。
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