言葉が遅い子(レイトトーカー)は、その後どうなる?何が助けになる?
言葉が遅い子の多くは成長とともに追いつく傾向がありますが、一部はことばや読み書きの困難が残ることが報告されています。発達の道すじ自体は『ずれている』のではなくゆっくりたどっている可能性が示され、保護者向けのトレーニングなど早い時期からの支援・見守りが役立つ傾向が報告されています。どの子に困難が残るかを前もって見分けるのは難しく、結果にはばらつきがあります。
支援の効果については介入研究をまとめた診療ガイドラインがある一方、その後どうなるか(予後)の根拠は小規模な追跡観察研究が中心で、対象も英語圏・低所得世帯などに偏り、結果にばらつきがあります。多くは追いつくが一部は困難が残るという混在した結果のため、確実性は低いと判断しました。
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子どもの吃音(どもり)は、その後どうなる?何が役立つ?
吃音(どもり)は就学前の子どもによく見られますが、多くの子は成長とともに自然におさまり、大人まで続くのは一部とされています。保護者が吃音を学んで家庭での接し方を整える早めの支援は、一部の子で役立つ可能性が報告されていますが、検証はまだ小規模です。学童期では、どもりの目立つ程度だけでなく不安や気質などの心理面も子どもへの影響に関わるため、気持ちへの目配りも大切と考えられます。
妊娠中のコリン(卵などに多い栄養素)は、子どもの発達によい?
コリンは脳や神経の発達に関わる栄養素で、多くの妊婦が推奨量に届いていないと指摘されています。ただし、妊娠中にコリンを増やすと子どもの発達がよくなるかについては、人を対象にした研究の数が少なく結果もばらついており、現時点ではよくなるともならないとも言い切れません。
妊娠中の母親の持病(複数の慢性疾患)は、子どもの発達と関係する?
妊娠中の母親が複数の持病をもつことと、子どもの発達の遅れがやや関連すると日本の調査で報告されています。観察研究であり、関連であって因果とは言えません。
昼寝は、子どもの学びや発達によい?いつまで必要?
子どもの昼寝が学習や発達によいのか、いつまで必要なのかを調べた研究を集めました。昼寝は学んだことを記憶に定着させて学習を助けるという考え方があり、保育施設の幼児を比べた研究では昼寝をする子の方がワーキングメモリー(短い間、情報を覚えて使う力)の成績がよいという報告があります。一方で、2〜3歳児で昼寝をしても記憶や計画の力は高まらなかったとする研究や、乳児期に昼間の睡眠が特に長い子はのちの記憶力がやや低い傾向だったとする研究もあり、結果は割れています。多くは観察研究で因果は示せず、人数も少なめのため確実性は低いと考えられます。「昼寝の卒業」は発達の自然な一部で、必要な時期には個人差があります。
父親の年齢(高齢)は、子どもの健康や発達と関係する?
父親の年齢が高いことは、早産や帝王切開、また自閉スペクトラム症などとのわずかな関連が報告されています。ただし大半は観察研究で因果関係を示すものではなく、子ども一人ひとりにとっての絶対的なリスクは小さく、多くの子どもは健やかに育ちます。妊娠の計画は個人差をふまえ医師に相談を。