子どもの発熱に、解熱剤はどう使う?
発熱そのものは体が感染とたたかうための防御反応で、解熱剤は主に『熱の数字を下げる』ためではなく『子どものつらさをやわらげる』ために使うのが基本です。解熱剤で熱性けいれんを予防できるという考えは、現在の研究では支持されていません。アセトアミノフェンとイブプロフェンは効果に大きな差はなく、2剤の併用や量の出し方は注意も必要です。何度を超えたら、どんな様子のときに受診すべきかの目安は、必ず医師に相談してください。
中心となる証拠は、実態を聞いたアンケート(横断研究)と専門家の総説で、これらは因果を示すものではありません。解熱効果を比べたランダム化比較試験のまとめ(メタアナリシス)もありますが、件数が少なく、日本ではあまり使われない薬の比較で、対象も日本の読者とは異なります(不精確さ・非直接性)。『つらさをやわらげる目的で使う/熱性けいれんは解熱剤では防げない』という方針は指針や総説で一貫していますが、強い試験の裏づけが乏しいため確実性は『低い』としました。
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熱性けいれんには何が関係し、その後にどう影響する?
熱性けいれんの多くは経過の良いもので、家族歴・発達の遅れ・けいれんの繰り返しなどが関連しますが、その後にてんかんへ進む子どもはごく一部で、関連を示した観察研究が中心のため確実性は高くありません。
子どものぜんそく(喘鳴)には、何が関係する?
乳幼児期の呼吸器ウイルス感染(細気管支炎・ライノウイルスなど)や抗菌薬の使用、大気汚染、アレルゲンへの反応などが、子どものぜんそくや喘鳴と関連するという報告が複数あります。いずれも観察研究が中心で、関連であって原因と結果(因果)の証明ではありません。要因は一つではなく、複数が重なると考えられています。
子どもの近視の進行を抑える治療(低濃度アトロピン・オルソケラトロジーなど)は効く?
低濃度アトロピン点眼やオルソケラトロジー(夜つける特殊なコンタクトレンズ)には、子どもの近視が進む速さを遅らせる効果が無作為化試験で示されています。ただし効果はゆるやかで近視を治すものではなく、いずれも医療行為です。使用は必ず眼科医に相談してください。
父親の妊娠前の健康(体重・生活習慣)は、赤ちゃんの出生体重と関係する?
父親の妊娠前の体重や生活習慣と、赤ちゃんの出生体重との関連は、まだ研究が少なく、はっきりしたことは分かっていません(証拠が不十分)。母親側に比べて調べられておらず、今後の検証が必要な段階です。
妊娠高血圧症候群は、子どものその後の血圧や代謝と関係する?
妊娠高血圧症候群にさらされた子は、その後の血圧やBMIなど代謝の指標がやや高い傾向が、観察研究のまとめで報告されています。関連であって因果とは言えません。