疑問 / Question

スクリーン(テレビ・スマホ・タブレット)の使用は、子どもの睡眠と関係する?

画面を見る時間が長い子ほど、睡眠時間が短く、就寝時刻が遅く、寝つきが悪い傾向があると複数の研究が報告しています。特に布団の中での画面利用や寝る前の利用が睡眠の問題と関連しやすいようです。ただし支える研究は観察研究が中心で、関連があっても因果関係を示すものではなく、確実性はまだ低いと考えられます。画面の『量』だけでなく『時間帯』も関わる可能性が指摘されています。

結論の向き
おおむね支持される
根拠の確実性(GRADE簡易)
低い

支える研究は観察研究(コホート研究のまとめ・追跡研究・横断研究)が中心で、RCT(やRCTをまとめたレビュー)など質の高い裏づけがないため。睡眠が短いほど画面利用が増えるなど逆向きの関係もあり得る。画面時間の測り方や対象集団も研究ごとにばらつく。

エビデンス・マップ
支持 3・中立 1・否定 0(全 4 件)
研究の質 ↓
否定
中立
支持
質:高い
質:中
質:低い

● は研究1件。上の段ほど質の高い研究です。色は支持効果なし・中立否定を表します。

エビデンスの変遷(時系列)
← 過去研究が新しいほど右。最新の研究ほど現在の理解に近い現在 →
2025
2026
支持中立否定|点の大きさ=研究の質(大きいほど質が高い)
この疑問を支える研究(質の高い順)

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スマホ・タブレットなどの長時間の使用は、子どもの健康と関係する?

デジタル機器を長く使うことは、子どもの体や心の健康面の問題や、言葉の発達の遅れと関連すると報告されています。使う時間や内容に加え、大人と一緒に見て会話するなど『見方の質』も大切と考えられますが、研究の質はさまざまで因果とは言い切れません。

おおむね支持される

夜更かし・夜型の生活リズムは、思春期の子の心や成績に影響する?

思春期は体内時計が後ろにずれ、自然と寝る時刻が遅くなりがちです。平日と休日で寝起きの時刻が大きくずれたり、夜更かしが続いたりすると、うつや不安の症状、太り気味、睡眠不足と関連すると複数の研究が報告しています。ただし観察研究が中心で、関連があっても因果関係を示すものではなく、確実性はまだ低いと考えられます。始業を遅らせる試みも、睡眠の改善と関連すると整理されています。

おおむね支持される

妊娠中の睡眠は、お母さんと赤ちゃんによい?

妊娠中に十分で適度な睡眠をとっている母親では、赤ちゃんの低出生体重が少ない傾向や、妊娠糖尿病のリスクが低い傾向が日本の大規模調査で報告されています(短すぎても長すぎてもよくないという報告もあります)。睡眠教育で産前産後のうつを防げるかはまだ証拠が不十分です。いずれも観察研究や少数の試験が中心で、睡眠が原因と言い切ることはできません。

おおむね支持される

スマホ・タブレットなどの画面や近くを見る作業(近業)は、子どもの近視と関係する?

近くを見る作業が多いほど近視が多い傾向は複数の研究で示されていますが、スマホやタブレットなどデジタル画面に限った証拠は研究によって結果が割れており、はっきりしません。画面の使いすぎを避け、距離をとり、こまめに休む・屋外で過ごすといった工夫は理にかなっていますが、画面そのものが近視の原因かどうかは現時点では結論づけられません。

結論は割れている

体を動かす遊び(身体活動)は、子どもの体重や健康によい?

体を動かす遊びは、太りぎみの子どもの運動量を増やし体型の改善につながると報告されています。一方で身体活動は7〜9歳ごろから減りやすいことも分かっており、外遊びなど体を動かす機会を意識的に作ることが役立つと考えられます。いずれも観察研究や短期の研究が中心で、断定はできません。

おおむね支持される