チャイルドシートや家庭の安全対策は、子どものけがを防ぐ?
けが予防の教育や家庭の安全対策に取り組むと、子どものけがが減る方向に働く可能性が、ランダム化比較試験で示されています。チャイルドシートについては、地域ぐるみの働きかけで正しい使用が増えたという報告があり、家庭での守り方は子どもの年齢に合わせて変えていくことが大切だと考えられます。多くは海外の研究で、けがそのものを減らせるかを直接示した研究はまだ多くありません。
未就学児を対象としたクラスターRCTで、けが予防教育がけがの発生を減らす方向に働くことが示されている(質の高い研究あり)。ただし中国農村部の研究で日本の家庭とは環境が異なること、チャイルドシートなど他の研究は使用率や工夫の改善という代理指標が中心でけが自体の減少を直接は示していないことから、中にとどめた。
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子どもの日焼け対策(日焼け止め・日よけ)は必要?
子どもは大人より多くの日差しを浴びやすく、子どものうちの強い日焼け(やけど)はその後の肌のリスクと関わると考えられているため、日焼け止め・衣類・日陰・帽子といった対策は一般に勧められています。ここで紹介する研究は、子どもや保護者がどれくらい対策をしているかの実態を調べたもので、対策をすれば将来の病気を確実に防げると示したものではありません。なお生後6か月未満の赤ちゃんには、日焼け止めよりも衣類や日陰、ベビーカーの日よけなどで日差しを避けるのが基本とされています。対策をしても日焼けが起こることもあり、複数の方法を組み合わせることが大切だと考えられます。
外遊び・屋外で過ごす時間は、子どもの近視を防ぐ?
屋外で過ごす時間を増やすと近視になりにくくなるという無作為化試験の報告があり、予防に役立つと考えられています。ただし、すでに近視になりかけた子どもでは効果が弱く、近くを見る作業の多さも近視と関連するため、早めに屋外時間を増やすことが大切です。
体を動かす運動は、子どもの骨を強くする?
ジャンプや走る動きなど、体重がかかる中〜高強度の運動は、子どもや若者の骨の強さや骨密度を高める可能性が報告されています。とくに運動の「量」より「強さ」が関係し、カルシウムなどの栄養が足りていることも大切と考えられます。ランダム化比較試験のレビューもありますが、運動だけの効果を切り分けにくく、長期の影響ははっきりしないため、断定はできません。
スマホ・タブレットなどの画面や近くを見る作業(近業)は、子どもの近視と関係する?
近くを見る作業が多いほど近視が多い傾向は複数の研究で示されていますが、スマホやタブレットなどデジタル画面に限った証拠は研究によって結果が割れており、はっきりしません。画面の使いすぎを避け、距離をとり、こまめに休む・屋外で過ごすといった工夫は理にかなっていますが、画面そのものが近視の原因かどうかは現時点では結論づけられません。
うつ伏せの時間(タミータイム)は、赤ちゃんの運動発達によい?
ここでいううつ伏せの時間(タミータイム)とは、起きている間に、大人が見守りながら赤ちゃんをうつ伏せで遊ばせる時間のことです。眠るときの体勢の話ではありません(睡眠中は乳幼児突然死症候群を防ぐため、あおむけが安全です)。研究では、ふだんの寝かせ方・過ごし方と運動発達に中くらいの関連を示すものがある一方、はっきりした関連が出なかった小さな研究もあり、結果は分かれています。多くは観察研究で、関連であって因果(うつ伏せ遊びが発達を直接よくする)とまでは言えません。