音楽・歌は、子どもの発達によい?
親子で一緒に楽しむ音楽やリズム遊びは、社会性や言葉の発達によい影響をもたらす可能性が報告されています。とくにリズムに合わせて体を動かすプログラムでは、社会性や行動面でのよい効果が信頼性の高い試験で示されています。一方で、言葉や認知への効果は関連の報告が中心で、結果にばらつきもあり、まだはっきりしていません。
社会性・行動面ではランダム化比較試験でよい効果が示されましたが、対象は恵まれない地域の保育園で効果も小〜中程度です。言葉や認知への効果は観察研究や総説が中心で、ただ聞かせるだけでは差がみられない、予想外に成績が低いといった結果も混じるため、全体としての確実性は低いと判断しました。
関連する疑問
同じ研究を扱う、または分野・キーワードが近い疑問です。
父親の関わりは、子どもの発達によい?
父親がよく関わる家庭ほど、子どもの社会性や行動面、認知の発達がよい傾向が報告されています。ただし研究の多くは観察研究で、結果にばらつきもあるため、関連であって「父親の関わりが原因でよくなる」と言い切ることはできません。
絵本の読み聞かせは、子どもの言葉の発達によい?
保護者と一緒に絵本を読む取り組みは、子どもの言葉の理解や語彙によい影響をもたらす傾向が報告されていますが、研究の数が限られ結果にばらつきもあるため、効果の大きさははっきりしていません。
多言語(バイリンガル)環境は、子どもの言葉や考える力に影響する?
二つ以上の言語で育つ子どもは、はじめは言語が混ざったり片方の語彙が少なく見えたりすることがありますが、発達そのものが遅れるという確かな証拠はなく、多くは追いついていく傾向が報告されています。注意を切り替える脳の使い方に違いがみられたという報告もありますが、いずれも小規模・観察研究が中心で、確実なことはまだ言えません。
妊娠中の食事は、子どもの社会性・行動と関係する?
妊娠中のきのこやビタミンCなどの摂取が、子どもの社会性とプラスに関連するという報告があります。ただし単一の研究にもとづくものが多く、根拠は弱いため、特定の食品の効果を強調するものではありません。
保育・幼児教育(プレスクール)は、子どもの発達によい?
プレスクールなどの質の高い幼児教育や、発達の遅れがある子どもへの早めの支援は、ことば・認知・遊びの発達によい影響をもたらすと報告されています。とくに経済的に厳しい家庭の子どもで効果がはっきりしやすい一方、効果はプログラムの質や内容によって差があり、年齢が上がると一部の効果が小さくなることも知られています。