父親の関わりは、子どもの発達によい?
父親がよく関わる家庭ほど、子どもの社会性や行動面、認知の発達がよい傾向が報告されています。ただし研究の多くは観察研究で、結果にばらつきもあるため、関連であって「父親の関わりが原因でよくなる」と言い切ることはできません。
父親の関わりを人にランダムに割り当てて比べることはできないため、根拠は観察研究が中心(横断研究や、観察研究をまとめたレビュー)です。感情のコントロールでは明確な直接の関連がみられなかった研究もあり、対象地域も日本以外が多いため、確実性は低いと判断しました。観察研究が証拠の上限になるテーマです。
※ このテーマは、その要因を人に割り当てて比べること(ランダム化比較試験)が 倫理上・現実的にできないため、構造的に「質:高い」の研究は得られません。 観察研究が最良の証拠であり、確実性が「中」や「低い」にとどまるのはそのためです。
関連する疑問
同じ研究を扱う、または分野・キーワードが近い疑問です。
音楽・歌は、子どもの発達によい?
親子で一緒に楽しむ音楽やリズム遊びは、社会性や言葉の発達によい影響をもたらす可能性が報告されています。とくにリズムに合わせて体を動かすプログラムでは、社会性や行動面でのよい効果が信頼性の高い試験で示されています。一方で、言葉や認知への効果は関連の報告が中心で、結果にばらつきもあり、まだはっきりしていません。
絵本の読み聞かせは、子どもの言葉の発達によい?
保護者と一緒に絵本を読む取り組みは、子どもの言葉の理解や語彙によい影響をもたらす傾向が報告されていますが、研究の数が限られ結果にばらつきもあるため、効果の大きさははっきりしていません。
妊娠中の大気汚染は、赤ちゃんの出生体重・早産や発達と関係する?
妊娠中に大気中の微小な粒子(PM2.5など)にさらされることは、低出生体重や早産といった好ましくない出産の結果のリスクの高まりと関連すると、大規模な研究でまとめられています。妊娠中・乳幼児期の曝露は、子どもの認知発達の低さとも関連が報告されています。個人でできる対策は限られ、社会全体での取り組みが重要な問題です。
妊娠中の食事は、子どもの社会性・行動と関係する?
妊娠中のきのこやビタミンCなどの摂取が、子どもの社会性とプラスに関連するという報告があります。ただし単一の研究にもとづくものが多く、根拠は弱いため、特定の食品の効果を強調するものではありません。
妊娠中のビタミンDは、子どもの発達や成長によい?
妊娠中のビタミンDが、子どもの記憶などの認知や体の成長とよい方向で関連するという研究があります。ただし効果は大きくなく、はっきりしていません。自己判断での大量摂取は避け、摂取は医師に相談してください。