母乳育児は、赤ちゃんの睡眠と関係する?
母乳で育った赤ちゃんは、1歳のときに睡眠時間が短くなりにくいという大規模な報告がある一方、母乳の回数が多いほど睡眠の質はやや低めという小規模な報告もあり、結果は一致していません。いずれも観察研究のため因果とは言えず、母乳・ミルクの選択は家庭の事情によるもので優劣を決めるものではありません。
大規模コホートは睡眠時間との良い関連を示すが、小規模研究では睡眠の質でむしろ逆の関連がみられるなど結果が一致せず、いずれも観察研究で家庭の生活習慣など他の要因も関わるため。
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授乳中のお母さんの食事や母乳の準備は、赤ちゃんに関係する?
授乳中のお母さんが何を食べるかは、赤ちゃんに少なからず関係するようです。お母さんが魚をよく食べると、母乳を通じて赤ちゃんの血中のDHA(脳の発達に関わる脂肪酸)が高めになる傾向がありました。一方で、アレルギーを心配して多くの食品を控えすぎると、かえって赤ちゃんの成長・発達によくない可能性も報告されています。出産前から初乳をしぼって準備しておく方法は、その後の母乳の立ち上がりを助けるという質の高いまとめもありますが、誰にでも勧められるものではありません。
母乳育児は、子どもの肥満になりにくさと関係する?
母乳で育った子どもは、その後のBMIが低め(肥満になりにくい傾向)とする研究が多い一方、関連は見られない・むしろ逆とする研究もあります。母乳・ミルクの選択は家庭の事情によるもので優劣を決めるものではなく、肥満対策として一律に語れるものではありません。
母乳育児は、子どもの認知・発達によい?
母乳で育った子どもは、神経・認知の発達がやや良好という報告が数多くあります。ただし、きょうだい比較や遺伝情報を使う研究など「交絡に強い」設計では効果がほとんど見られないこともあり、家庭の社会経済的背景などの影響が大きいと考えられます。効果があっても小さいとみられ、母乳・ミルクの選択は家庭の事情によるものです。
おしゃぶりは、乳児突然死症候群(SIDS)や授乳と関係する?
睡眠時のおしゃぶりの使用は、観察研究では乳児突然死症候群(SIDS)のリスクが低いことと関連すると報告されており、各国のガイドラインでも触れられています。ただしこれは観察研究にもとづく関連で、おしゃぶりがSIDSを防ぐと証明されたわけではありません。一方で、よく心配される「おしゃぶりは母乳育児の妨げになる」という点は、研究の種類で結論が分かれています。観察研究ではおしゃぶりを使う子で母乳育児が短い傾向が見られますが、ランダム化比較試験では母乳育児の続けやすさに大きな差は確認されていません。
生活習慣や食べ物は、子どもの睡眠と関係する?
決まった就寝ルーティンや、乳製品、妊娠中の魚や発酵食品などが、子どもの睡眠の長さ・質と関連すると報告されています。いずれも関連であり、生活全体のリズムを整えることが基本です。