ペット(犬)を飼うことは、子どもの発達と関係する?
日本の大規模調査では、犬を飼っている家庭の子どもは、コミュニケーションや運動などの発達の遅れがやや少ない傾向が報告されています。ただし観察研究であり、飼育そのものが発達を促すと断定はできません(もともとの家庭環境の違いも考えられます)。
単一の観察研究(日本のエコチル調査・約7万9千人)で関連は一貫しているが、ペットの飼育を割り当てて比べることはできず(観察が証拠の上限)、家庭環境などの影響も残りうるため低い。
※ このテーマは、その要因を人に割り当てて比べること(ランダム化比較試験)が 倫理上・現実的にできないため、構造的に「質:高い」の研究は得られません。 観察研究が最良の証拠であり、確実性が「中」や「低い」にとどまるのはそのためです。
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自然や緑の多い環境は、子どもの発達や健康によい?
住まいの周りに緑(自然)が多いことは、子どもの発達や睡眠、心の健康が良いことと関連すると複数の研究で報告されていますが、いずれも観察研究で「自然が直接よくする」と断定はできず、関連の段階です。
ペット(犬・猫)を飼うことは、子どものアレルギーやぜんそくと関係する?
研究の結果は分かれています。乳幼児期に犬や農場の動物と接することはアレルギーやぜんそくがやや少ない傾向を示す報告がある一方、すでにぜんそくのある子ではペットが症状を悪くする可能性も示されており、はっきりした結論は出ていません。
親の応答的な関わり(語りかけ・ふれあい)は、子どもの発達によい?
子どものサインに気づいてほどよく応える関わりは、子どもの認知・言葉・情緒の発達と良い方向で関連すると報告されています。多くは観察研究で因果とは言い切れず、子育て支援プログラムの試験では効果は控えめでした。
コロナ禍は、子どもの発達や心の健康に影響した?
新型コロナの流行は、子どもの発達や心の健康に小〜中程度の好ましくない影響と関連したと報告されています。外遊びや交流の機会の減少など、生活の変化が背景にあると考えられます。
妊娠中の母親の持病(複数の慢性疾患)は、子どもの発達と関係する?
妊娠中の母親が複数の持病をもつことと、子どもの発達の遅れがやや関連すると日本の調査で報告されています。観察研究であり、関連であって因果とは言えません。