食物アレルギーの予防
Prevention of food allergy
どんな研究?
01 — Summary食物アレルギーの予防戦略について過去20年の変化をまとめたレビューです。高リスク乳児(卵アレルギーや重度のアトピー性皮膚炎がある子)には、生後早期にピーナッツを導入することでピーナッツアレルギーを予防できる可能性があるという証拠が示されています。一方、妊娠中や授乳中の母親が除去食を続けることは食物アレルギー予防に効果がないとされています。
要点
02 — Key points- 01高リスク乳児(重度の湿疹や卵アレルギーがある子)への生後早期ピーナッツ導入は、ピーナッツアレルギー発症を防ぐ可能性がある
- 02妊娠中・授乳中の母親の除去食は、子どもの食物アレルギー予防に効果があるという証拠はない
- 03他のアレルゲン食品への早期導入の効果はまだ研究段階であり、明確な推奨はない
レビュー論文であり、引用された個別試験のバイアスや対象集団の偏りを引き継ぐ。ピーナッツ以外のアレルゲン食品に関するエビデンスは限られている。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- レビュー(ナラティブ)
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Allergy and Asthma Proceedings
- 発表年
- 2019
- DOI
- 10.2500/aap.2019.40.4269
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related食物アレルギー予防のための離乳食の開始時期:システマティックレビューの概観
離乳食の開始時期と食物アレルギー・アレルギー感作の関係を調べた複数のシステマティックレビューを統合したオーバービューです。アレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)の早期(4〜6か月ごろ)導入は特定のアレルギー予防に有効とされますが、全般的なアレルギー感作への影響については証拠の確実性が低く、一般化には限界があります。
離乳食期における保護者のアレルゲン食品の与え方:ニュージーランドの乳児を対象とした観察研究
ニュージーランドの乳児625組を対象とした調査で、9〜10か月の時点で主要な食物アレルゲンをすべて与えられていたのは17%のみでした。赤ちゃん主導の離乳食(BLW)のアプローチを取る家庭ほどアレルゲン食品を与えやすく、市販の離乳食パウチの多用は卵・ピーナッツを与える機会を減らす傾向がありました。多くの保護者がアレルゲン食品の早期導入ができていないことが示されました。
固形食の導入時期と食物アレルギーの発症
離乳食(固形食)の導入タイミングと食物アレルギーの関係を整理したレビューです。現在の国際的な方針は「アレルゲン食品を含む離乳食は生後4〜6か月以降であれば導入できる」という方向に変わっています。特にピーナッツは重度の湿疹や卵アレルギーがある乳児に対して1歳前に導入することが推奨されており、加熱卵の早期導入も卵アレルギーを減らす可能性があります。