離乳食期における保護者のアレルゲン食品の与え方:ニュージーランドの乳児を対象とした観察研究
Parent-reported offering of allergen foods to infants during complementary feeding: An observational study of New Zealand infants
どんな研究?
01 — Summaryニュージーランドの乳児625組を対象とした調査で、9〜10か月の時点で主要な食物アレルゲンをすべて与えられていたのは17%のみでした。赤ちゃん主導の離乳食(BLW)のアプローチを取る家庭ほどアレルゲン食品を与えやすく、市販の離乳食パウチの多用は卵・ピーナッツを与える機会を減らす傾向がありました。多くの保護者がアレルゲン食品の早期導入ができていないことが示されました。
要点
02 — Key points- 019〜10か月時点で主要アレルゲンをすべて与えられていた乳児は17%にとどまった
- 02BLW(赤ちゃん主導の離乳食)の実践は、アレルゲン食品(卵・ピーナッツ・ナッツ・魚介類など)を与えることと有意に関連
- 03市販の離乳食パウチをよく使う家庭では、卵・ピーナッツを与える確率が低かった
観察研究のため因果関係は示せない。ニュージーランドの単一国データであり日本への直接適用には注意が必要。自己申告データのため過小・過大報告の可能性あり。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断的観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Appetite
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.1016/j.appet.2024.107709
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related食物アレルギー予防のための離乳食の開始時期:システマティックレビューの概観
離乳食の開始時期と食物アレルギー・アレルギー感作の関係を調べた複数のシステマティックレビューを統合したオーバービューです。アレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)の早期(4〜6か月ごろ)導入は特定のアレルギー予防に有効とされますが、全般的なアレルギー感作への影響については証拠の確実性が低く、一般化には限界があります。
固形食の導入時期と食物アレルギーの発症
離乳食(固形食)の導入タイミングと食物アレルギーの関係を整理したレビューです。現在の国際的な方針は「アレルゲン食品を含む離乳食は生後4〜6か月以降であれば導入できる」という方向に変わっています。特にピーナッツは重度の湿疹や卵アレルギーがある乳児に対して1歳前に導入することが推奨されており、加熱卵の早期導入も卵アレルギーを減らす可能性があります。
スウェーデンで2003年から2018年の間に離乳食開始時期が早まった:コホート比較研究
スウェーデンで2003年(約5000人)と2018年(約4000人)に生まれた子どもを比較した縦断的コホート研究です。卵・魚・ピーナッツなど主要アレルゲン食品の離乳食への導入時期が、2018年には2003年より全体的に早まっていました。ガイドラインの変更(遅らせる推奨から早期導入推奨へ)が実際の育児行動に反映されていることが確認されました。