妊娠中の加熱式たばこ使用と胎児発育との関連:日本の全国ウェブ調査
Association between Heated Tobacco Product Use during Pregnancy and Fetal Growth in Japan: A Nationwide Web-Based Survey
どんな研究?
01 — Summary日本の全国調査(産後女性5,647人)を用いて、妊娠中の加熱式たばこ(アイコスなど)の使用が在胎不当軽量児(SGA)出産と関係するかを調べました。加熱式たばこのみを使用した妊婦は、生涯非喫煙者と比べてSGAのオッズ比が約2.5倍と有意に高く、燃焼式たばこ(オッズ比1.95倍、有意差なし)より高い傾向がみられました。加熱式たばこも妊娠中は胎児の発育に悪影響を与える可能性が示唆されています。
要点
02 — Key points- 01妊娠中の加熱式たばこ使用はSGA(小さく生まれる)リスクが非喫煙者の約2.5倍(調整オッズ比)
- 02燃焼式たばこも関連がみられたが、加熱式は燃焼式より高い傾向だった(有意差の有無は異なる)
- 03日本の全国ウェブ調査に基づく横断研究(n=5,647)
横断研究のため因果関係は示せない(関連であり因果ではない)。加熱式たばこ使用者が102人と少なく、結果の精度に幅がある。自己申告のため喫煙量や種類の記憶違い・申告バイアスが生じやすい。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(全国ウェブ調査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- International Journal of Environmental Research and Public Health
- 発表年
- 2022
- DOI
- 10.3390/ijerph191811826
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の喫煙量と子どもの思春期早期の心血管健康
オーストラリアの大規模縦断研究(1582組)で、妊娠中に喫煙した母親の子ども(平均11.5歳)の血圧などを調べました。母親が妊娠中に喫煙した場合、子どもの思春期早期での高血圧リスクが1.44倍に上昇し、1日10本超の喫煙では1.99倍になる傾向がありました。一方、妊娠中に禁煙した母親の子どもは非喫煙者の子どもと同程度の心血管状態を示す可能性が示されました。
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