妊娠中の母親のビタミンD摂取と、赤ちゃんのアレルギー(日本のエコチル調査)
Association between Maternal Vitamin D Intake and Infant Allergies: The Japan Environment and Children’s Study
どんな研究?
01 — Summary妊娠中の母親のビタミンD摂取量と、1歳時点の赤ちゃんのアレルギー(ぜんそく・食物アレルギー・アトピー性皮膚炎)との関係を、日本のエコチル調査の母子約8万3千組で調べた研究です。母親のビタミンD摂取量は日本の推奨量より少なめでしたが、摂取量とアレルギーの発症との間に、一貫したはっきりした関連はみられませんでした。
要点
02 — Key points- 01日本のエコチル調査・母子約8万3千組を分析した大規模研究
- 02母親のビタミンD摂取は推奨量より少なめだった
- 03摂取量と1歳児のアレルギーに一貫した関連はみられなかった
- 04食事からのビタミンD量だけでアレルギーを説明はできない
観察研究で、ビタミンDは食事からの摂取量のみを評価し、日光による生成や血中濃度は測っていません。アレルギーは保護者の申告にもとづきます。サプリの予防効果は別途検討が必要で、この結果はビタミンDの補給を勧める・否定するものではありません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Journal of Nutritional Science and Vitaminology
- 発表年
- 2022
- DOI
- 10.3177/jnsv.68.375
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の魚・オメガ3(n-3)の摂取と、3歳までの子どものアレルギー(エコチル調査)
日本の「エコチル調査」の約72,000組の親子を対象に、妊娠中のお母さんの魚やオメガ3系脂肪酸(n-3)の摂取量と、3歳までの子どものアレルギーとの関係を調べました。魚やオメガ3をよく摂っていたお母さんの子どもで、医師に診断されたアレルギー性の鼻炎・結膜炎などが少ない傾向(逆の関連)が見られました。
妊娠中の大豆イソフラボンの摂取と、子どもの食物アレルギーとの関係(エコチル調査)
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妊娠中・乳幼児期の腸内細菌に影響する薬と、子どもの食物アレルギーのリスク(システマティックレビュー・メタアナリシス)
妊娠中や乳幼児期の抗菌薬・胃酸を抑える薬・プロバイオティクスの使用と、子どもの食物アレルギーとの関連を調べた研究をまとめたメタアナリシスです。約166万人の母親と約516万人の子どものデータを統合した結果、妊娠中や生後2年までの抗菌薬使用は、食物アレルギーのリスクの高さと関連していました。プロバイオティクスの使用には、食物アレルギーを減らす関連はみられませんでした。