出生前後の環境的リスクと1か月・3歳時の神経発達との関連:日本子どもの健康と環境に関する全国調査
Pre-/perinatal reduced optimality and neurodevelopment at 1 month and 3 years of age: Results from the Japan Environment and Children's Study (JECS)
どんな研究?
01 — Summary約7万1千組の母子ペアを対象に、25種類の周産期リスク因子(まとめて「周産期最適度低下スコア」として評価)が3歳時点の神経発達障害(自閉スペクトラム症・知的障害・運動遅滞など)と関係するかを調べた研究です。リスク因子の数が多いほど神経発達障害のリスクが上昇し、帝王切開・高齢出産・硬膜外麻酔・新生児黄疸・アプガースコア低下などが個別のリスク因子として確認されました。生後1か月時点での親の発達への不安も、3歳の発達障害と関連していました。
要点
02 — Key points- 01周産期リスク因子が多いほど3歳時の神経発達障害リスクが高い傾向があった
- 02帝王切開、高齢出産、硬膜外麻酔、新生児搬送、アプガースコア≦8が独立したリスク因子として確認された
- 03生後1か月時点での粗大運動への親の不安は運動遅滞と、「なだめにくい」という親の感覚はASDと関連していた
観察研究のため因果関係は示せない。周産期リスクの多くは相互に関連しており、個別因子の独立した影響の解釈には注意が必要。神経発達障害の診断は医師による確定診断であり、見逃しがある可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- PLoS ONE
- 発表年
- 2023
- DOI
- 10.1371/journal.pone.0280249
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related帝王切開と神経発達障害の関連:日本子どもの健康と環境に関する全国調査
日本の約6万5千組の母子ペアを対象に、帝王切開で生まれた子どもの3歳時点の自閉スペクトラム症(ASD)・知的障害・運動発達遅滞との関連を調べた研究です。帝王切開で生まれた子はASDのリスクがわずかに高い傾向(調整オッズ比1.38)が見られましたが、知的障害や運動遅滞とは明確な関連はありませんでした。女児では帝王切開が運動遅滞とASDの両方と関連していました。
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