幼児期の気質は腸内細菌叢の組成・多様性と関連する
Temperament in Early Childhood Is Associated With Gut Microbiota Composition and Diversity
どんな研究?
01 — Summary3〜4歳の幼児284人を対象に、腸内細菌叢と気質との関係を調べました。抗炎症性の細菌(Faecalibacteriumなど)が少なく、炎症性の細菌(Eggerthella、Flavonifractorなど)が多いほど、ネガティブな感情や強いストレス反応と関連していました。腸内細菌の多様性は、行動の活発さ(衝動性)とも関連していました。この研究は関連を示すものであり、因果関係は明らかではありません。
要点
02 — Key points- 01抗炎症性細菌の少なさとネガティブ感情(ネガティブ情動性)の高さが関連(β=−0.17)
- 02腸内細菌の多様性が衝動性(行動活発さ)と関連(β=0.16)
- 03腸内環境が感情・気質の発達に関わる可能性を示唆
横断研究のため因果関係は不明。腸内細菌の測定は16S rRNAシーケンスで解像度に限界がある。気質は保護者の報告による主観的評価。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Developmental Psychobiology
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.1002/dev.22542
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related腸内細菌の構成と予測機能は、日本の就学前児の成長・行動と関連する
日本の保育園に通う健康な幼児を対象に、腸内細菌の種類・機能と子どもの行動・成長の関連を横断的に調べた研究です。内向き的な行動(不安・引きこもり)は炎症系に関連する菌のパターンと、外向き的な行動は細胞の表面構造に関わる代謝経路と、それぞれ関連する傾向がみられました。睡眠に関する問題は最も多くの代謝経路と関連していた一方、年齢・身長・体重は典型的な腸内細菌の成熟パターンと関連し、行動との関連とは独立していました。
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