生後2年間の授乳・離乳食と乳幼児期のむし歯:上海の出生コホート研究
Association between first 2 years' feeding practices and early childhood caries: a birth cohort study in Shanghai
どんな研究?
01 — Summary上海の3〜5歳の子ども3,505組を対象に、生後2年間の授乳・食習慣と乳歯のむし歯(早期幼児う蝕)との関連を調べました。12か月時点で甘いものや砂糖入り飲料を摂取している子ではむし歯リスクが高まる傾向がありました。一方、生後から2歳まで継続してビタミンDを補給した子はむし歯リスクが低い傾向が見られました。母乳育児はむし歯のリスク因子ではないことも示されました。
要点
02 — Key points- 0112か月時点での甘い食品・砂糖入り飲料の摂取はむし歯リスクを高める可能性がある
- 02生後から2歳まで一貫したビタミンD補給はむし歯リスクを下げる傾向と関連
- 03離乳食の早期開始(6か月未満)もむし歯リスク上昇と関連していた
食事データは保護者の自己申告に基づいており、思い出しバイアスの可能性がある。中国・上海の都市部コホートであり、他の地域・文化への一般化には注意が必要。観察研究のため因果関係の確定はできない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- BMC Oral Health
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1186/s12903-025-06794-6
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related不健康な飲食物の摂取と、子どものむし歯(システマティックレビュー)
砂糖の多い食品や飲み物など、健康によくない飲食物の摂取と、子どものむし歯との関係を、多くの研究からまとめたシステマティックレビューです。10歳以下の子どもでは、こうした不健康な飲食物の摂取がむし歯のリスクを高めることが示されました。
出生コホート研究における就学前児童の口腔健康状態:スコーピングレビュー
5大陸43件の出生コホートから101論文をまとめた結果、未就学児(0〜5歳)の口腔健康で最もよく研究されているのが「乳歯のむし歯(早期乳幼児う蝕)とそのリスク因子」でした。授乳・食習慣・親のケアがむし歯と関連していることが示されています。一方、心理社会的な決定因子の研究は不足しています。
早産児への離乳食:アレルゲン食品とグルテン導入に関する推奨のシステマティックレビュー
早産児へのアレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)やグルテンの導入に関する既存の文献をシステマティックレビューにより評価しました。早産児の早期アレルゲン導入の至適タイミングや方法に関するエビデンスはまだ不十分で、修正月齢か実際の月齢かなど基準も統一されていません。早産児については、正期産児と同様のガイドラインを適用できるかどうか不明です。