母親の糖尿病が生後12か月児の神経発達に与える影響
433 Neurodevelopmental effects of maternal diabetes in 12-month-old children
どんな研究?
01 — Summary1型・2型糖尿病の母親から生まれた子ども30人と健常な母親からの子ども24人を対象に、生後12か月時点での神経発達を評価した予備的研究です。母親の糖尿病が運動・認知・言語発達の遅れと関連する可能性を検討しましたが、小規模な予備的報告であり、詳細な結果は限定的です。
要点
02 — Key points- 011型・2型糖尿病の母親から生まれた54人の子どもを対象に12か月時点での神経発達を評価した
- 02母親の糖尿病が子どもの運動・認知・言語発達に関係する可能性を検討した
- 03予備的・探索的な段階であり、確定的な結論は得られていない
要旨段階の予備報告(n=54)であり、詳細な結果・信頼区間が不明。小規模であり統計的検出力が低い。観察研究の関連であり因果関係は示せない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察研究(予備報告)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Journal of Clinical and Translational Science
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1017/cts.2026.10581
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related母親の1型糖尿病に曝露された乳児:子宮内のエピジェネティック変化と神経発達
母親が1型糖尿病の乳児と健常母から生まれた乳児のDNAメチル化と神経発達の関係を調べたパイロット研究です。1型糖尿病母から生まれた乳児では特定の遺伝子のDNAメチル化に変化がみられ、神経発達アウトカムとの関連が示唆されました。ただし、サンプル数が少なく仮説生成段階の知見です。
母体糖尿病への胎内曝露と子どものてんかん発症リスク:スウェーデン全国コホート研究
スウェーデンで1998〜2021年に生まれた230万人以上の子どもを追跡し、母親の糖尿病(1型・2型・妊娠糖尿病)が子どものてんかん発症リスクと関係するかを調べました。母体1型糖尿病・2型糖尿病への胎内曝露は、子どものてんかん発症リスクの上昇と関連していました。妊娠糖尿病との関連は1型・2型より小さかったです。早産・出生時仮死などが部分的にこの関連を媒介していました。
妊娠糖尿病と子どもの自閉スペクトラム症リスク:人口ベースの後ろ向きコホート研究
妊娠糖尿病(GDM)の有無と重症度によって、子どもの自閉スペクトラム症(ASD)の発症率に違いがあるかを調べました。11万5000件以上の分娩データを解析したところ、交絡因子を調整しない単変量解析ではGDMの重症度が高いほどASD発症率も高い傾向が見られましたが、交絡因子を補正した多変量モデルでは統計的に有意な関連は認められませんでした。この研究は、妊娠糖尿病そのものが子どものASDの直接の原因とは言い切れない可能性を示しています。