逆境的小児期体験(ACE)は、思春期の心の健康や問題行動と関係する?
複数の研究で、子ども期の逆境体験(虐待・貧困・暴力曝露など)が思春期の飲酒・喫煙・うつリスクの高さや生活の質の低下と関連することが示されています。逆境が重なるほど影響が大きくなる傾向も確認されています。ただしいずれも観察研究であり、関連であって因果関係が確定したわけではありません。
コホート研究2件のみで、いずれも観察研究であり因果は示せない。測定方法も研究間で異なる。確実性は低めとした。
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妊娠高血圧症候群は、子どもの神経発達(発達遅延・ASD・ADHD・認知)と関係する?
妊娠高血圧症候群にさらされた子どもは、発達遅延やASD・ADHDなど神経発達上の問題リスクが高いという報告が複数あります。免疫系の変化が胎児の脳発達に影響する可能性が論じられていますが、いずれも観察研究・レビューであり、関連であって因果とは言えません。
家庭訪問プログラムは、子どもへの虐待・ネグレクト(有害な子ども期体験)を防げる?
家庭訪問プログラムは虐待・ネグレクト予防に使われていますが、現行モデルが実際に有害な子ども期体験(ACEs)を防ぐかを直接示すエビデンスはまだ限られています。既存の13モデルを分析したレビューでは、多くが行動修正に偏り、文化的配慮や公平性の視点が不十分であることが指摘されています。研究が少なく、はっきりした結論は出ていません。
ADHDのある子どもの睡眠の問題には、行動的な介入が役立つ?オンラインでも効果はある?
ADHDのある5〜12歳の子どもを対象にした小規模なRCTで、行動的な睡眠改善プログラム(Sleeping Sound)が対面・オンライン(テレヘルス)どちらの形式でも睡眠問題を改善し、両者に差がないことが示されています。ただし1件のみの小規模試験(78人)であり、確実性はまだ低い水準です。通院が難しい家庭への支援拡大の可能性を示す研究として注目されます。
思春期のうつ病に、脳への刺激療法(tDCS)は効く?
思春期のうつ病に対するtDCS(経頭蓋直流電気刺激)の有効性を調べた研究はまだ非常に少なく、はっきりした結論は出ていません。唯一の小規模RCT(34人)は実施可能性と安全性の確認を目的としており、有効性の判断には研究が不十分な段階です。今後の研究で変わる可能性があります。
思春期の子どもの実行機能(計画・感情制御など)は、こころの健康や家族との関係と関係する?
韓国の14歳青少年約1,300人のパネル調査の分析では、うつ症状・自尊心の低さ・親子のコミュニケーション不足・仲間関係の問題が実行機能の困難と有意に関連していました。とくにうつ症状が最も強い関連要因でした。ただし横断研究であり、うつと実行機能困難のどちらが先かは示せません。韓国の14歳が対象であり、他の年齢・文化への一般化には注意が必要です。