妊娠中の葉酸摂取は、赤ちゃんの川崎病リスクと関係する?
日本の大規模出生コホート研究で、妊娠中の母親の血中葉酸が高い、または妊娠中期・後期まで葉酸サプリを続けた場合に、生後1年以内の川崎病発症リスクが低い傾向が示されました。ただし観察研究1件のみの知見で、関連であって因果ではありません。今後の研究による確認が必要です。
大規模コホート研究(約8万7,000人)の1件のみで、川崎病発症例も336件と少ない。観察研究のため因果関係は示されず、研究数・件数の少なさ(不精確さ)から確実性は「とても低い」とした。
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母乳に重金属などの汚染物質が含まれることはある?赤ちゃんへの影響は?
母乳中に銅・鉄・マンガン・アルミニウムなど複数の金属が検出されることは報告されており、農業地域では一部の非必須金属濃度が高い傾向があるとされています。一部の金属濃度が出生体重・早産と関連していたという報告もありますが、これはブラジルのアマゾン地域という特定環境の横断研究1件であり、日本の環境には直接当てはまりません。なお、母乳育児自体は引き続き推奨されています。
胎盤の状態(病理所見)は、赤ちゃんの神経発達と関係する?
258人の乳児を追跡した縦断研究で、胎盤の炎症・血流障害などの病理所見が、生後10〜40か月の神経発達スコアの低下と関連していました。ただし小規模の観察研究であり、因果関係は示されていません。
妊娠初期の葉酸は、神経管閉鎖障害(二分脊椎など)を防ぐ?
妊娠前から妊娠初期にかけての葉酸の摂取は、神経管閉鎖障害(二分脊椎や無脳症など、脳や脊髄のもとになる部分の異常)を防ぐのに役立つことがはっきりしています。これは過去のランダム化比較試験と、主食への葉酸添加で発生が減った各国のデータの両方に支えられた、予防の根拠が強いテーマです。神経管は妊娠のごく初期に作られるため、妊娠に気づく前(妊娠前〜初期)からの摂取が大切です。ただし葉酸を正しくとっても一部は起こりうるため、完全に防げるわけではありません。
妊娠期の葉酸サプリは、子どもの神経発達によい?
妊娠期の葉酸サプリが、ADHDや自閉スペクトラム症(ASD)などの神経発達障害のリスク低下と関連する可能性が観察研究のまとめで示されています。ただし元になる研究の多くは質が低く、確実性は低いと評価されています。認知機能(特に女の子の記憶・数的推論)との関連を示す研究もありますが、効果の出方は子どもの性別や生活環境によって異なる可能性があります。
乳幼児へのワクチン接種は、細菌性髄膜炎(肺炎球菌・B群溶連菌など)を防ぐ?
インドでの肺炎球菌ワクチン(PCV)導入後に肺炎球菌性髄膜炎の割合が低下したことを報告した観察研究があり、ワクチンによる予防効果を示唆しています。ただし1件の病院ベース観察研究のみで因果関係は示せず、確実性は低いと評価されます。