疑問 / Question

妊娠中の放射線暴露(原発事故など)は、先天性奇形を増やす?

福島第一原発事故後の出生データを調べた研究では、放射線に関連する先天性奇形の明確な増加は認められませんでした。ただし1件の観察研究であり、個人の曝露量の把握に限界があります。

結論の向き
支持されない
根拠の確実性(GRADE簡易)
低い

単一の後ろ向き観察研究で、個人レベルの放射線曝露量を評価していないため不精確さが高い。一方で、先天性奇形全体の発生率が全国水準と同等だったことは一定の根拠となる。

エビデンス・マップ
支持 0・中立 0・否定 1(全 1 件)
研究の質 ↓
否定
中立
支持
質:高い
質:中
質:低い

● は研究1件。上の段ほど質の高い研究です。色は支持効果なし・中立否定を表します。

この疑問を支える研究(質の高い順)

関連する疑問

同じ研究を扱う、または分野・キーワードが近い疑問です。

妊娠中の大気汚染は、赤ちゃんの先天性心疾患と関係する?

妊娠中にPM2.5などの大気汚染物質にさらされると、赤ちゃんの先天性心疾患リスクが高まる可能性を示す報告があります。ただし研究間で結果が一致しない汚染物質も多く、現在も確認中の段階です。いずれも観察研究が中心で、関連であって因果関係の証明ではありません。

おおむね支持される

早産前のステロイド(コルチコステロイド)投与は、赤ちゃんの生存と発達によい?

早産が予想される場合に母体に投与するコルチコステロイド(ステロイド)は、赤ちゃんの肺の成熟を促し、生存率や呼吸の転帰を改善すると報告されています。ただし、早産児による反応の個人差(男児や胎児発育制限で効果が低い可能性)もあり、最適な投与法は研究中です。いずれも観察研究や叙述的レビューが中心で、確実性は限られます。

おおむね支持される

妊娠中のがんは、子どもの健康に影響する?

大規模なコホート研究では、妊娠中にがんにさらされた子どもで低出生体重がわずかに多く、長期的には炎症性腸疾患・アレルギー疾患などのリスク上昇が観察されました。ただし後方視的な観察研究であり、因果関係の確認には限界があります。

おおむね支持される

妊娠中の食物繊維摂取は、妊娠糖尿病や早産の予防に役立つ?

現在の研究では、関連や効果を支持する報告が多めです。ただし研究ごとに限界があり、確実と言い切れるものではありません。詳しくは各研究をご覧ください。

おおむね支持される

子どもに「やせ」と「肥満」が同時に起こる「栄養の二重負担」は、どのような背景で生じる?

現在の研究では、関連や効果を支持する報告が多めです。ただし研究ごとに限界があり、確実と言い切れるものではありません。詳しくは各研究をご覧ください。

おおむね支持される