妊娠中の飲酒と出産結果:九州沖縄母子保健研究
Alcohol consumption during pregnancy and birth outcomes: the Kyushu Okinawa Maternal and Child Health Study
どんな研究?
01 — Summary日本人妊婦1565人を対象とした研究で、妊娠中の飲酒量と低出生体重・早産・SGA(在胎不相応小)との関係を調べました。少量〜中程度の飲酒(1g/日未満)と全く飲まない場合の比較では、出産への明確な悪影響はみられませんでしたが、サンプルサイズの限界もあります。
要点
02 — Key points- 01日本人妊婦1565人を対象とした観察研究
- 02少量の飲酒(1g/日未満)と低出生体重・早産・SGAとの間に有意な関連はみられなかった
- 03ただし少量飲酒の安全性を保証するものではなく、研究の規模に限界がある
観察研究のため因果関係は示せない。飲酒量は自己申告で過小申告の可能性がある。中程度以上の飲酒者が少ないためその影響は検出しにくい。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Environmental Health and Preventive Medicine
- 発表年
- 2014
- DOI
- 10.1007/s13730-013-0104-y
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related日本における超低出生体重・在胎週数に比べて小さい・早産のリスク因子の違い
北海道の大規模出生コホート(約18,000組の母子)を用いて、日本における低出生体重・早産・在胎不当小(SGA)のリスク因子を調べた研究です。高齢親・生殖補助医療(ART)は早産や超低出生体重のリスク因子でした。妊娠中の飲酒はリスクを高め、妊娠前の母親のやせ(BMI<18.5)は早産およびSGAのリスクを高めることが示されました。
妊娠中の能動・受動喫煙と出産結果:九州沖縄母子保健研究
日本人妊婦1565人を対象に、妊娠中の喫煙(能動喫煙・受動喫煙)と低出生体重や早産などとの関係を調べました。能動喫煙は出生体重を有意に低下させる一方、受動喫煙の影響については検討されましたが、日本では妊娠中の能動・受動喫煙の影響を両方調べた研究として貴重です。
妊娠中の大気汚染・猛暑への曝露と子どものアウトカムの関連を緩和する公衆衛生介入:システマティックレビュー
妊娠中の大気汚染や猛暑への曝露は早産・低出生体重・神経発達への悪影響と関連することが知られていますが、緑地環境・栄養・母乳育児などの介入でその影響を和らげられるかを調べたシステマティックレビューです。21件の研究を分析した結果、緑地(公園・自然)への居住は早産リスクをわずかに下げる可能性を示す一定の根拠がありましたが、他の介入(栄養・母乳育児など)はそれぞれ単一研究のみで証拠は予備的なものに留まりました。