補完食(離乳食):ESPGHANポジションペーパー
Complementary Feeding
どんな研究?
01 — Summaryヨーロッパ小児消化器・肝臓・栄養学会(ESPGHAN)が、健康な正期産児への離乳食導入についてまとめたポジションペーパーです。完全母乳育児は少なくとも4か月(できれば6か月)を目指すこと、離乳食は生後4か月より前は始めず6か月を超えて遅らせないことが推奨されています。ピーナッツアレルギーの高リスク児には4〜11か月の間にピーナッツを導入すること、砂糖・塩を加えないことなどの具体的な指針が示されています。
要点
02 — Key points- 01離乳食の開始は生後4か月より早くも6か月より遅くもすべきでない
- 02アレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)は離乳食開始時から導入でき、遅らせる必要はない
- 03高リスク児(重度の湿疹・卵アレルギー)へのピーナッツは生後4〜11か月の間に専門家評価のもとで導入を推奨
ポジションペーパー(推奨文書)であり、原著試験ではない。ヨーロッパの健康な正期産児を主な対象としており、他の地域・集団への適用は個別に検討が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- ポジションペーパー
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition
- 発表年
- 2016
- DOI
- 10.1097/mpg.0000000000001454
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related先進国における離乳食:いつ・何を・なぜ?
ヨーロッパの健康な正期産児を対象に、離乳食(補完食)の導入時期・内容・目的についての現状と推奨をまとめたレビューです。少なくとも生後4か月は完全母乳育児を、できれば6か月を目標とすること、離乳食は4か月より前に始めず6か月を超えて遅らせないことが推奨されています。適切な離乳食は成長・腸内細菌・神経発達・食の好みに短期・長期的に良い影響を与える可能性があります。
乳児の食物アレルギー予防:授乳と補完食導入に関する推奨
韓国の小児でよく見られる食物アレルギー(有病率5〜7%)の予防を目的に、授乳方法と離乳食の進め方をまとめたレビュー。生後4〜6か月の完全母乳育児を基本とし、離乳食は4〜6か月で開始することが推奨されています。ピーナッツについては、ハイリスクの乳児では遅らせるよりも早期導入が望ましい可能性を紹介しています。
食物アレルギー予防のための離乳食の開始時期:システマティックレビューの概観
離乳食の開始時期と食物アレルギー・アレルギー感作の関係を調べた複数のシステマティックレビューを統合したオーバービューです。アレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)の早期(4〜6か月ごろ)導入は特定のアレルギー予防に有効とされますが、全般的なアレルギー感作への影響については証拠の確実性が低く、一般化には限界があります。