乳児の食物アレルギー予防:授乳と補完食導入に関する推奨
Prevention of food allergy in infants: recommendation for infant feeding and complementary food introduction
どんな研究?
01 — Summary韓国の小児でよく見られる食物アレルギー(有病率5〜7%)の予防を目的に、授乳方法と離乳食の進め方をまとめたレビュー。生後4〜6か月の完全母乳育児を基本とし、離乳食は4〜6か月で開始することが推奨されています。ピーナッツについては、ハイリスクの乳児では遅らせるよりも早期導入が望ましい可能性を紹介しています。
要点
02 — Key points- 01生後4〜6か月の完全母乳育児を推奨
- 02離乳食は卵・乳・小麦などアレルゲン食品も含め4〜6か月に開始することが現在の推奨
- 03ハイリスク乳児ではピーナッツの早期導入が遅延導入より良い可能性がある
これはレビュー・ガイドライン解説であり独自の研究データを含まない。韓国の小児を対象にしており、日本への直接の外挿には注意が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- ガイドラインレビュー
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Allergy Asthma & Respiratory Disease
- 発表年
- 2015
- DOI
- 10.4168/aard.2015.3.5.320
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related食物アレルギー予防のための離乳食の開始時期:システマティックレビューの概観
離乳食の開始時期と食物アレルギー・アレルギー感作の関係を調べた複数のシステマティックレビューを統合したオーバービューです。アレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)の早期(4〜6か月ごろ)導入は特定のアレルギー予防に有効とされますが、全般的なアレルギー感作への影響については証拠の確実性が低く、一般化には限界があります。
離乳食期における保護者のアレルゲン食品の与え方:ニュージーランドの乳児を対象とした観察研究
ニュージーランドの乳児625組を対象とした調査で、9〜10か月の時点で主要な食物アレルゲンをすべて与えられていたのは17%のみでした。赤ちゃん主導の離乳食(BLW)のアプローチを取る家庭ほどアレルゲン食品を与えやすく、市販の離乳食パウチの多用は卵・ピーナッツを与える機会を減らす傾向がありました。多くの保護者がアレルゲン食品の早期導入ができていないことが示されました。
食物アレルギーの予防
食物アレルギーの予防戦略について過去20年の変化をまとめたレビューです。高リスク乳児(卵アレルギーや重度のアトピー性皮膚炎がある子)には、生後早期にピーナッツを導入することでピーナッツアレルギーを予防できる可能性があるという証拠が示されています。一方、妊娠中や授乳中の母親が除去食を続けることは食物アレルギー予防に効果がないとされています。