総説・その他
成長痛
Growing Pains.
どんな研究?
01 — Summary幼い子どもによくみられる「成長痛」について、これまでの知見をまとめた総説です。成長痛は両脚(ふくらはぎや膝のうらなど)に夕方から夜にかけて起こることが多く、朝には治まり、足を引きずるようなことはないと整理しています。名前に反して、体がぐんと伸びる時期と痛みのピークは必ずしも一致せず、原因はまだはっきりしていないと述べています。
要点
02 — Key points- 01成長痛は幼い子に多い、良性で自然に治まる繰り返す脚の痛み。
- 02両脚に夕方〜夜に起こることが多く、活動が原因ではなく、足を引きずらないのが特徴。
- 03名前と違い、急成長の時期と痛みのピークは一致せず、原因は不明のまま。
- 04典型的な特徴がそろい診察で異常が無ければ、検査なしで診断できる。
- 05片脚だけ・関節の腫れ・全身症状などがあれば、別の病気を疑い追加の検査が必要。
読むときの注意 / Limitations
これは個々の研究をまとめた総説(ナラティブレビュー)で、原因を確かめる実験ではありません。観察にもとづく知見が中心で、関連であって因果を示すものではありません。成長痛の原因については、まだ定説がありません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 総説(ナラティブレビュー)
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Sports Health
- 発表年
- 2017
- DOI
- 10.1177/1941738117692533
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related2007 · 総説(レビュー)総説・その他
2026 · システマティックレビュー・メタアナリシスメタアナリシス
子どもの「成長痛」に関わる要因(システマティックレビュー・メタアナリシス)
夜などに足の痛みを訴える子どもの「成長痛」に、どんな要因が関わるかを、37件の研究(約1万6千人)をまとめて調べた研究です。成長痛のある子どもは、ない子に比べて血液中のビタミンDが低めで、骨密度もやや低めでした。また、体の柔らかさ(関節のゆるさ)や活発に動くことが、成長痛と関係する可能性が示されました。
1996 · 住民ベースの横断調査観察研究
学童期の子どもにみられる繰り返す手足の痛み
ある都市の小中学校に通う子ども約2,165人(全体の約1割の無作為抽出)を対象に、短く繰り返す手足の痛みの頻度や特徴を調べた住民調査です。繰り返す手足の痛みがみられた子は約2.6%で、痛みのきっかけや伴う症状、和らぐ要因が、子どもの片頭痛の発作とよく似ていました。手足の痛みと片頭痛に共通の仕組みがあるかもしれないと述べています。