双子の乳児とその母親の早期乳児期における睡眠行動の変化
The Transition of Sleep Behaviors in Twin Infants and Their Mothers in Early Infancy.
どんな研究?
01 — Summary5組の双子とその母親を生後3〜20週にかけてアクチグラフで4回追跡した縦断研究です。夜間の覚醒時間は生後3〜6週から8〜11週の間に約90分短縮し、同時期に両方の赤ちゃんが眠っている時間の割合が急増しました。双子を同じベッドに寝かせる(コベッディング)が睡眠リズムの同期を促進している可能性が示唆されています。
要点
02 — Key points- 01双子の夜間覚醒時間は生後3〜11週の間に約90分短縮した
- 02両方の双子が同時に眠る時間の割合が同期間に急速に増加した
- 03コベッディング(同じベッドでの就寝)が双子の睡眠同期を促進する可能性がある
わずか5組の双子という非常に小さいサンプルで、結果の一般化には限界があります。観察研究であり因果関係は示されません。コベッディングはSIDSリスクの観点から推奨されない慣行であることにも留意が必要です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断的観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- PubMed
- 発表年
- 2018
- DOI
- 10.24546/81010589
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related哺乳びんを持たせての就寝と乳児の睡眠問題の双方向的関連:生後1年間の追跡研究
母子299組を生後2か月・6か月・14か月の3時点で追跡し、哺乳びんを持たせて寝かしつける習慣と乳児の睡眠問題の関係を調べました。生後2か月に哺乳びんを持たせて寝かしつけていると、生後6か月の入眠潜時の延長・夜間覚醒時間の増加・夜中に目が覚める頻度の増加と関連していました。また生後6か月の夜間覚醒回数が多いと、生後14か月の哺乳びん就寝の増加につながり、双方向的な影響が示されました。
アクチグラフィーによる乳児の睡眠サイクル発達の追跡:生後1年で超日リズムが延長する縦断的エビデンス
152人の乳児を生後3か月・6か月・12か月時点で追跡し、3万5千時間以上の睡眠データを解析した縦断研究です。乳児の睡眠サイクル(レム睡眠とノンレム睡眠の切り替え周期)は生後3〜12か月の間に約10分延長し、大人(約81分)より短い約62分であることが分かりました。生後12か月時点で母乳育児を続けている乳児では睡眠サイクルがやや長い傾向が見られました。この研究は、大規模なデータで乳児の睡眠サイクルが発達とともに成熟していく様子を初めて詳細に示した点が特徴です。
乳児の寝かしつけ介入の効果は、母親の年齢と収入によって異なる
生後5〜10か月の乳児をもつ59人の母親を対象に、睡眠衛生指導・段階的消去法・応答的育児の3つの寝かしつけ介入を比較したランダム化比較試験です。低収入の母親では、応答的育児と段階的消去法の両方が対照群より抑うつ症状を有意に改善しました。若い母親では応答的育児が睡眠の乱れを最も改善する傾向がみられ、介入の効果が母親の属性によって異なる可能性が示されました。