はじめての一口:なぜ・いつ・何を離乳食として与えるか
First Bites—Why, When, and What Solid Foods to Feed Infants
どんな研究?
01 — Summary離乳食開始の理由・時期・内容について研究的根拠をまとめたレビューです。生後4〜9か月頃に食べ物の多様な味を経験する「感受期」があり、この時期に母乳や授乳を通じて様々な味に早期から接触することが、食物の受け入れ(口腔免疫寛容)に重要とされます。アレルゲン食品の早期導入がアレルギー予防に役立つ可能性も示されています。
要点
02 — Key points- 01生後4〜9か月頃は食べ物の味・食感を受け入れやすい感受期で、離乳食の多様性が重要
- 02妊娠中・授乳中の食事を通じて乳児が多様な味に暴露されることが食物受け入れを高める可能性
- 03アレルゲン食品の早期導入(4〜6か月)がアレルギー予防に有効な可能性がある
ナラティブレビューであり、系統的な文献検索は実施されていない。研究間の比較が難しく、推奨の根拠となるRCTは限られている。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- ナラティブレビュー
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Frontiers in Pediatrics
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.3389/fped.2021.654068
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児期の食事の多様性とアトピー性疾患の関係:系統的レビュー
欧州・北米・アジアを中心とした観察研究をまとめた系統的レビューで、乳児期(生後3か月〜2歳)に多様な食品を食べることがアトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・ぜんそく・食物アレルギーの発症と関連するかを調べました。食事の多様性が高いほどアトピー性疾患のリスクが低い傾向が複数の研究でみられましたが、研究デザインや定義の差から結論は一致していませんでした。
早産児への離乳食:アレルゲン食品とグルテン導入に関する推奨のシステマティックレビュー
早産児へのアレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)やグルテンの導入に関する既存の文献をシステマティックレビューにより評価しました。早産児の早期アレルゲン導入の至適タイミングや方法に関するエビデンスはまだ不十分で、修正月齢か実際の月齢かなど基準も統一されていません。早産児については、正期産児と同様のガイドラインを適用できるかどうか不明です。
離乳食としての卵の可能性:栄養摂取量と食事の多様性改善
南アフリカの低所得コミュニティで卵を離乳食として提供するRCTを試みましたが、COVID-19により早期中断となりました。卵群(70名)では毎日または週4日以上の卵摂取率が高く、コレステロールやビタミンDの摂取量が増加しました。卵アレルギーは1例も発生せず、頻繁な卵摂取はアレルギー症状の発生とは関連しませんでした。