母親の出生体重と子どもの低出生体重・SGA(在胎週数に対して小さい)リスクとの関連:前向きコホート研究
Association of maternal birth weight with the risk of low birth weight and small-for-gestational-age in offspring: A prospective single-center cohort study
どんな研究?
01 — Summary母親自身が低出生体重(2500g未満)で生まれた場合、その子どもも低出生体重や在胎週数に対して小さく生まれるリスクが有意に高くなることが示されました。特に母親の出生体重が低いほど子どもの在胎週数不相応小児(SGA)のリスクが高い線形の関係がみられました。
要点
02 — Key points- 01母親が低出生体重(<2500g)だった場合、子どもが低出生体重になるオッズは5.4倍(OR 5.39)高かった
- 02同様に子どもがSGAになるオッズは9.1倍(OR 9.11)高かった
- 03母親の出生体重と子どものSGA・低出生体重リスクの間に量反応関係がみられた
単施設(日本)のコホートで、サンプル数944人と規模が限られる。母親の出生体重は母子手帳からの自己報告であり、測定誤差の可能性がある。観察研究のため因果関係は示せない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- PLoS ONE
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.1371/journal.pone.0251734
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related在胎週数比小さめ(SGA)出生の人口寄与割合:日本出生コホートコンソーシアムの結果
日本の5つの出生コホート研究(計2万8千人以上)を統合した個人データメタアナリシスです。在胎週数比で小さく生まれる(SGA)赤ちゃんのリスク要因として、妊娠中の喫煙、低体重(やせ)、女児であること、初産などが特定され、それぞれが人口全体のSGAにどの程度寄与するかが推定されました。妊娠中の喫煙はSGA発生への寄与が大きく、予防可能な要因として特に重要であることが示されました。
潰瘍性大腸炎を持つ妊婦はSGA児(在胎週数に対して小さい赤ちゃん)を産むリスクが高い:日本環境と子どもの研究
日本の大規模コホート研究で、潰瘍性大腸炎を持つ妊婦214人と持たない妊婦約9万7000人を比較しました。潰瘍性大腸炎のある妊婦は在胎週数に対して小さい赤ちゃん(SGA)を産む割合が高い傾向がありました。妊娠初期に貧血や炎症がある場合、リスクはさらに高まりました。ただしこれは関連を示す観察研究であり、因果関係ではありません。
日本における超低出生体重・在胎週数に比べて小さい・早産のリスク因子の違い
北海道の大規模出生コホート(約18,000組の母子)を用いて、日本における低出生体重・早産・在胎不当小(SGA)のリスク因子を調べた研究です。高齢親・生殖補助医療(ART)は早産や超低出生体重のリスク因子でした。妊娠中の飲酒はリスクを高め、妊娠前の母親のやせ(BMI<18.5)は早産およびSGAのリスクを高めることが示されました。