潰瘍性大腸炎を持つ妊婦はSGA児(在胎週数に対して小さい赤ちゃん)を産むリスクが高い:日本環境と子どもの研究
Pregnant Women With Ulcerative Colitis Have a Higher Risk of Delivering Small-For-Gestational-Age Infants: The Japan Environment and Children's Study (JECS).
どんな研究?
01 — Summary日本の大規模コホート研究で、潰瘍性大腸炎を持つ妊婦214人と持たない妊婦約9万7000人を比較しました。潰瘍性大腸炎のある妊婦は在胎週数に対して小さい赤ちゃん(SGA)を産む割合が高い傾向がありました。妊娠初期に貧血や炎症がある場合、リスクはさらに高まりました。ただしこれは関連を示す観察研究であり、因果関係ではありません。
要点
02 — Key points- 01潰瘍性大腸炎のある妊婦はSGA児を産む割合が高かった
- 02妊娠初期の貧血・炎症がある場合、SGAリスクがさらに上昇
- 03潰瘍性大腸炎群は体重増加が少なく、喫煙率も低い傾向があった
観察研究であり因果関係は言えない。潰瘍性大腸炎の症例数が214人と少ない。疾患活動性の詳細なデータが限られているため、より精緻な解析が難しい。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Journal of Obstetrics and Gynaecology Research
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1111/jog.70109
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠前の健康的な生活習慣と妊娠合併症リスク:前向きコホート研究
日本環境と子どもの研究(JECS)の慢性疾患のない妊婦79,703名を対象に、妊娠前の5つの健康的な生活習慣(適正体重・食事の質・身体活動・非喫煙・非飲酒)の得点と妊娠合併症リスクの関連を調べました。5つ全ての生活習慣を実践していた女性は最低得点の女性と比べて妊娠合併症のリスクが33%低い傾向が見られました。5つの生活習慣が合わさって初めて大きな効果が現れる可能性が示されています。
母親の出生体重と子どもの低出生体重・SGA(在胎週数に対して小さい)リスクとの関連:前向きコホート研究
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日本環境と子どもの研究:母親の睡眠と在胎週数に比べて小さく生まれる(SGA)乳児との関連コホート研究
日本環境と子どもの研究(JECS)のデータを用い、妊娠中の母親の睡眠時間・睡眠の質と、在胎週数に比べて小さく生まれる(SGA:Small for Gestational Age)リスクの関連を調べたコホート研究です。睡眠時間の短縮がSGAのリスク因子となりうる可能性が示されており、妊娠中の睡眠が赤ちゃんの出生体重に関係する可能性を示しています。