離乳食期のオーガニック食品摂取と5.5歳までの呼吸器・アレルギー疾患との関連:ELFEコホート
Organic Food Consumption During the Complementary Feeding Period and Respiratory or Allergic Diseases Up to Age 5.5 Years in the ELFE Cohort
どんな研究?
01 — Summaryフランスの大規模コホート研究(8,000人超)で、離乳食期にオーガニック食品を多く食べた乳児がその後の喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎などのリスクと関連するかを調べました。アレルギー家族歴のある親はオーガニック食品を選ぶ傾向があり、オーガニック食品摂取が5.5歳までの呼吸器・アレルギー疾患の発生と関連するかどうかは現時点では明確な結論が得られていません。
要点
02 — Key points- 01アレルギー家族歴のある親はオーガニック食品を積極的に選ぶ傾向がある
- 02フランスの全国コホート8,000人超のデータを用いた大規模研究
- 03離乳食期のオーガニック食品摂取と5.5歳時点のアレルギー疾患との関連を評価した
観察研究(コホート)であり、因果関係は不明。オーガニック食品の摂取はアレルギー家族歴と関連するため、交絡の影響が大きい。フランスのデータであり、日本への一般化には限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Frontiers in Nutrition
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.3389/fnut.2021.657518
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedスウェーデンで2003年から2018年の間に離乳食開始時期が早まった:コホート比較研究
スウェーデンで2003年(約5000人)と2018年(約4000人)に生まれた子どもを比較した縦断的コホート研究です。卵・魚・ピーナッツなど主要アレルゲン食品の離乳食への導入時期が、2018年には2003年より全体的に早まっていました。ガイドラインの変更(遅らせる推奨から早期導入推奨へ)が実際の育児行動に反映されていることが確認されました。
生後1年間の食品多様性の高さは2年目のアレルギー発症と逆相関する
中国の2,251組の母子コホート研究で、生後1年間に与えた食品グループの多様性とアレルギー発症との関連を調べました。生後12か月の時点で食品の多様性が高い(多くの食品グループを食べていた)乳児では、2歳時点での食物アレルギー・湿疹などのアレルギー発症リスクが低いことが示されました。
乳児期の授乳・離乳食と6歳時の食物アレルギーの関係
米国の乳幼児期授乳実態研究の追跡調査で、6歳の食物アレルギー有病率を調べました。6歳児の約6.3%に食物アレルギーが認められ、社会経済的要因・家族歴・湿疹の既往が主な関連要因でした。生後4か月以上の完全母乳育児は、ハイリスクでない子での新規食物アレルギー発症を減らす傾向がありましたが、統計的に有意ではありませんでした。