臍帯血中のPFOA・PFOSと子どもの認知発達:浜松母子健康研究(HBC Study)
Perfluorooctanoate and perfluorooctane sulfonate in umbilical cord blood and child cognitive development: Hamamatsu Birth Cohort for Mothers and Children (HBC Study)
どんな研究?
01 — Summary浜松の前向き出生コホート研究(598組)で、臍帯血中のフッ素系化合物(PFOA・PFOS)濃度と、4〜40か月にわたる乳幼児の認知発達の関係を繰り返し測定しました。18か月時点でPFOAが高いほど認知複合スコアが低い傾向がありましたが、4〜40か月全体の変化ではむしろ正の関連が見られ、結果は一貫しませんでした。女児でのみ一部の月齢で負の関連が見られました。
要点
02 — Key points- 0118か月時点ではPFOA濃度が高いほど認知スコアが低い可能性が示されたが(β=-2.23)、他の月齢では一貫しなかった
- 024〜40か月の発達推移全体を見ると、PFOA・PFOSは認知スコアの成長とむしろ正の関連があった
- 03女児でのみ一部の月齢(14・18か月)で負の関連が見られ、性差がある可能性がある
観察研究のため因果関係は確認できません。PFAS曝露は臍帯血の単時点測定であり、その後の曝露を反映していません。また、多数の統計比較を行っているため、偶然有意差が生じるリスクがあります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Environment International
- 発表年
- 2022
- DOI
- 10.1016/j.envint.2022.107215
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — RelatedPFASの神経毒性メカニズム(有害結果経路):系統的レビュー
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早期生命期のPFAS曝露と子どもの言語・コミュニケーション発達:システマティックレビュー
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妊娠中のPFAS曝露と5歳までの神経発達遅延:ホルモンによる影響の違い
中国の出生コホート(543人)を用いた研究で、妊娠中にPFAS(フッ素系化合物)にさらされると、子どもの3〜60か月の神経発達遅延(コミュニケーション・運動など)のリスクが高まる可能性があります。また、臍帯血中のホルモン(エストラジオール・プロゲステロン)の濃度によって、PFASの影響の大きさが異なる傾向が示されました。