1990〜2018年の子ども・青少年の動物性食品摂取の増加:年齢・地域・親の教育・都市化の影響
Children's and adolescents' rising animal-source food intakes in 1990–2018 were impacted by age, region, parental education and urbanicity
どんな研究?
01 — Summary185か国のデータを用いて、1990〜2018年の間に0〜19歳の子どもと青少年が肉・魚・乳製品・卵などの動物性食品(ASF)をどのくらい食べているかを分析しました。世界全体でASFの摂取量は増加しているものの、サハラ以南のアフリカでは増えておらず、地域・年齢・親の教育水準・都市部か農村部かによって大きく異なっていました。推奨量(1日3サービング以上)を達成していた子どもは全体の16%にとどまりました。
要点
02 — Key points- 01世界の子どものASF平均摂取量は1日1.9サービング(推奨の3サービングに届いていない)
- 021990〜2018年で週平均0.5サービング増加したが、サハラ以南アフリカでは増加なし
- 03都市部・親の教育水準が高い・年長(15〜19歳)ほど摂取量が多い傾向
国別・年齢別の集計データであり個人レベルの交絡調整はできていない。食事データの質は国によって異なる。動物性食品が発達に与える影響の因果関係は本研究では検討されていない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 生態学的研究(グローバル食事データベース解析)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Nature Food
- 発表年
- 2023
- DOI
- 10.1038/s43016-023-00792-1
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児・幼児期の液体牛乳の摂取と身長の伸びとの関連:システマティックレビュー
生後6か月〜12歳の子どもを対象に、液体牛乳の摂取と身長・成長速度などの関連を調べた12件の研究(観察研究・介入研究)をまとめたシステマティックレビューです。大部分の研究で、牛乳を習慣的に飲む子どもで身長や成長速度が良好な傾向が報告されました。ただし、研究デザインや統計調整の違いにより結果にばらつきがあり、さらに厳密な研究が必要とされています。
子どもの便秘に対する薬を使わない方法の効果と安全性(システマティックレビュー・メタアナリシス)
子どもの便秘(機能性便秘)に対して、薬を使わない方法(食事の工夫、生活指導、骨盤底の運動、電気刺激など)がどれくらい役立つかを、93件のランダム化比較試験(約7800人)をまとめて検討したものです。多くの方法は研究の質が低く、はっきりした結論を出せませんでした。一部の方法(おなかへの電気刺激と骨盤底の運動の組み合わせなど)では、排便の成功や回数が改善する可能性が示されましたが、研究のばらつきや報告の不十分さが目立ちました。
子どもの急性・遷延性の水様性下痢に対する亜鉛補充(システマティックレビューとメタアナリシス)
10歳未満の子どもの下痢に亜鉛を補うことの効果を、ランダム化比較試験38件をまとめて検討した研究です。急性の下痢では、亜鉛を補った子の方が回復した割合がやや高く、下痢の続く時間も短くなる傾向がみられました(確実性は中程度)。長引く下痢でも回復が早まる可能性が示されました。一方で亜鉛を補うと吐き気・嘔吐が増えやすく、低めの用量の方が嘔吐は少ない結果でした。WHOの下痢治療の指針見直しのために行われた解析です。