妊娠初期の孤立性低サイロキシン血症・潜在性甲状腺機能低下症と出生体重との関連:日本のコホート研究
Association of Isolated Hypothyroxinemia and Subclinical Hypothyroidism With Birthweight: A Cohort Study in Japan
どんな研究?
01 — Summary東京の国立成育医療研究センターで出産した妊婦1,105人を対象に、妊娠初期の甲状腺機能異常と赤ちゃんの出生体重(小さめ)との関連を調べた研究です。TSH正常でFT4が低い「孤立性低サイロキシン血症」や「潜在性甲状腺機能低下症」のある妊婦では、正常群(5.7%)に比べてSGA(在胎週数比小さく生まれる)の割合が28.0%・19.2%と大幅に高く、強い関連が示されました。妊娠初期の甲状腺スクリーニングがSGAのリスク把握に役立つ可能性があります。
要点
02 — Key points- 01妊娠初期の孤立性低サイロキシン血症はSGAオッズ比12.5倍、潜在性甲状腺機能低下症は4.4倍と関連
- 02甲状腺機能異常はTSHとFT4の両方を測定することで検出される
- 03日本の国立成育医療研究センターでのコホート研究(n=1,105)
単施設(東京の三次病院)での観察研究で、一般妊婦への一般化には限界がある(因果関係は示せない)。対象の甲状腺機能異常群の人数が少なく(各25〜26人)、結果の精度に不確かさがある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 後ろ向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Journal of the Endocrine Society
- 発表年
- 2023
- DOI
- 10.1210/jendso/bvad045
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠初期の血清ヨウ素濃度と胎児の発育・出生時体格との関連(中国の妊婦コホート)
中国の妊婦1,881人を対象にしたコホート研究で、妊娠初期の血液中ヨウ素濃度が高いほど胎児の頭の大きさ(両頭頂径)との正の関連が見られた一方、出生時の身長・体重とは負の関連が見られました。とくに男性胎児や若い母親でこの傾向が強く見られました。ヨウ素と胎児発育の関係は複雑であり、過剰なヨウ素摂取にも注意が必要な可能性が示唆されています。
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