ベトナム・ハノイの学童を対象とした健康的な生活習慣プログラムによる過体重・肥満の発生率低下:ランダム化比較試験
Reducing the incidence of overweight and obesity by a healthy lifestyle intervention program for schoolchildren in Hanoi, Vietnam: a randomized controlled trial
どんな研究?
01 — Summaryベトナムの11〜12歳の学童733人を対象に2年間にわたる生活習慣改善プログラムの効果を検証したランダム化比較試験です。介入群では過体重・肥満の新規発生率が有意に低下しており、学校での生活習慣教育が子どもの肥満予防に役立つ可能性を示しています。
要点
02 — Key points- 012年間の介入で過体重・肥満の発生率が介入群で有意に低かった
- 02プログラムには栄養教育・身体活動の増加・生活習慣指導が含まれた
- 03アジアの学齢期の子どもへの学校ベース介入の有効性を示す事例
ベトナムの都市部の学校を対象としており、日本の子どもへの直接適用には注意が必要。2年間の介入であり、長期的な維持については不明。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- ランダム化比較試験
- エビデンス強度
- ランダム化比較試験
- 掲載誌
- Clinical Epidemiology and Global Health
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1016/j.cegh.2025.102042
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related農村部のヒスパニック系地域における小児肥満への多層的介入
農村部に住む8〜12歳のヒスパニック系の子ども653人を対象にした13か月のランダム化比較試験です。栄養・身体活動・メディアリテラシーの教育などを組み合わせた地域参加型の介入を実施しましたが、BMI-zスコアの全体的な改善は示されませんでした。ただし、介入プログラムへの参加度が高いほどBMI-zスコアの低下と関連していました。
ヨーロッパ多国間での学校・地域ベース肥満予防介入の長期効果:Feel4Diabetes研究
ヨーロッパ6か国の社会経済的に不利な家庭を対象に、学校と地域を基盤にした肥満予防プログラム(実用的RCT)を実施した研究です。高リスク家庭において、介入群の子どもは対照群と比べて体重の増加が抑えられる傾向がみられました。低所得層の子どもを対象にした学校・地域ベースの肥満予防介入の有効性が示されました。
家庭ベースの肥満予防介入が子どもの食行動に与える影響:Guelph家族健康研究RCTの知見
未就学児の家庭を対象に、健康的な生活習慣の定着を目指す6か月間の家庭ベース肥満予防プログラム(RCT)を実施したところ、子どもの食行動に対する介入効果は対照群と比較して有意差がありませんでした。ただし、時間の経過とともに感情的な過食や偏食が増える一方、飲み物への欲求や感情的な少食が減るという時間的変化は両群共通して観察されました。