組織的な身体活動への参加は、子どもの24時間行動ガイドライン達成に貢献するか?(FAMIPASSスタディ)
Does active participation in organised physical activity contribute to children's achievement of the 24-hour movement guidelines? findings from the family physical activity, sedentary behaviour, and sleep (FAMIPASS) study
どんな研究?
01 — Summary3〜10歳の子ども348人を加速度計で7日間追跡した調査では、習い事やスポーツクラブなどの組織的な身体活動に参加している子どもは、参加していない子どもに比べてWHOの24時間行動ガイドラインを達成しやすく、座っている時間が約30分短く、肥満の割合も低い傾向がありました。また、母親の行動習慣が子どものガイドライン達成を後押しすることも示されました。
要点
02 — Key points- 01組織的身体活動に参加する子どもはWHOガイドライン(少なくとも2項目)達成率が77.7%で、非参加群(66.4%)より有意に高かった
- 02参加群は非参加群より1日平均約30分、座っている時間が短かった
- 03肥満率も参加群(10.3%)は非参加群(24.9%)より有意に低かった
横断研究であり因果関係の証明ではない。ハンガリー単一国のサンプルであり、他の文化・環境への一般化には注意が必要。自己選択バイアスの可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断観察研究(加速度計使用)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- BMC Public Health
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1186/s12889-025-23136-x
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related生後早期の活発な遊びと運動が生涯の健康・ウェルビーイングに与える影響:RCTのナラティブレビュー(2020〜2025年)
生後2000日間(おおよそ0〜5歳)の運動・遊び介入に関する2020〜2025年のランダム化比較試験18件をまとめたレビューです。幼い頃から体を動かす習慣を持つことで、体組成の改善や肥満・2型糖尿病などの慢性疾患リスクの低下と関連する可能性があります。適切な運動量・休息・座りすぎの制限が早期発達に重要であることが示されました。
オーストラリアの子どもにおける運動行動パターンと肥満・生活の質との関連:横断・縦断研究
7〜11歳のオーストラリアの子ども約800人の身体活動パターンを加速度計で計測した研究です。活動量の多いグループは、活動が少なく座りがちなグループと比べて、体脂肪率が低く、生活の質も高い傾向がみられました。12か月後の追跡でも、活発なグループのほうが良好な状態を維持していました。
幼稚園での積極的な屋外活動プログラムは子どもの身体活動量を増やせるか:不利地域での取り組み
デンマークの恵まれにくい地域の幼稚園(3〜5歳、51人)で、週1回10週間の屋外活動プログラム(遊び・自然・料理)が子どもの身体活動量に与える影響を検討した研究です。プログラム実施日には通常日と比べ中〜高強度の身体活動(MVPA)が平均約9分増え、座りっぱなしの時間が約9分減りました。特に遊び活動の日ではMVPAが約13分増えるなど大きな効果が見られました。恵まれにくい地域の幼稚園でも遊びを中心とした屋外プログラムが子どもの活動量向上につながる可能性があります。