不安問題を持つ子ども・青少年における24時間行動ガイドライン遵守と社会的機能・学業成績の関連
Associations of 24-hour movement guidelines adherence with social function and academic performance in youth with anxiety problems
どんな研究?
01 — Summaryアメリカの6〜17歳で不安問題を持つ約3,625人のデータを分析し、身体活動・スクリーンタイム・睡眠の24時間行動ガイドラインへの遵守と社会的・学業的機能との関連を調べた横断研究です。ガイドラインを全て守っていた子どもはわずか5.7%でしたが、一つ以上のガイドラインを守ることが友人関係・学校への関与・自己調整能力の向上と関連していました。
要点
02 — Key points- 01不安問題を持つ子どもでガイドライン全遵守はわずか5.7%と低かった
- 02身体活動ガイドラインの遵守は友人関係の維持に、スクリーンタイムの制限は学校への関与に特に関連
- 03複数のガイドライン(身体活動+スクリーン、身体活動+睡眠)の組み合わせ遵守で相乗効果が見られた
横断研究のため因果関係は不明。身体活動・スクリーンタイム・睡眠はすべて保護者の自己報告に基づく。不安問題の診断方法が研究間で異なる可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Complementary Therapies in Medicine
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1016/j.ctim.2025.103227
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related1日のスクリーンタイムを制限することで、8〜17歳の子どもの精神的健康問題を防ぐ可能性がある:調査研究
スウェーデンの8〜17歳の子ども約4000人を対象にした調査で、1日のスクリーンタイムが2時間を超えると不安や抑うつの症状が増え、7時間以上では約2倍になる傾向が示されました。身体活動や睡眠、社会経済的背景を考慮しても、この関連は統計的に有意でした。スクリーンタイムと子どもの精神的健康の間には関連がある可能性がありますが、観察研究のため因果関係は確認されていません。
東アジアの子どもにおける24時間行動ガイドライン遵守と健康関連QOLの関連
日本・中国・韓国の7〜12歳の小学生約3,000人を対象に、身体活動・スクリーンタイム・睡眠の24時間行動ガイドラインへの遵守状況と健康関連QOL(生活の質)との関連を調べた横断研究です。ガイドラインを守ることは、身体的・心理的・社会的な生活の質の向上と関連していました。ただし横断研究のため因果関係は言えず、ガイドライン遵守状況は自己報告に基づきます。
デジタルメディアへの暴露と子どもの健康:イタリア小児科学会の推奨
イタリア小児科学会のデジタル依存委員会が、2018〜2025年の国際文献をシステマティックレビューし、未成年者のデジタルメディア使用の影響をまとめました。過剰・無制限な使用は、肥満・言語発達の遅れ・注意力の低下・睡眠障害・視力低下(近視の進行)・不安やうつなどと関連することが示されました。委員会はスマートフォンは13歳以降、SNSは14〜18歳以降に制限することなどを推奨しています。