妊娠期の葉酸サプリと子どもの神経発達障害:複数のレビューをまとめたアンブレラレビュー
The Effect of Maternal Folic Acid Supplementation on Neurodevelopmental Disorders in Offspring: An Umbrella Review of Systematic Reviews and Meta-Analyses.
どんな研究?
01 — Summary妊娠前後に葉酸をとることと、子どものADHDや自閉スペクトラム症などの神経発達障害との関係について、これまでの系統的レビューやメタアナリシス23件をまとめて評価した研究です。全体としては、葉酸の摂取が神経発達障害のリスク低下と関連する可能性が示されました。ただし元になった研究の多くは質が高くなく、結論の確実性は低いと評価されています。
要点
02 — Key points- 01葉酸の摂取が子どもの神経発達障害のリスク低下と関連する可能性
- 02葉酸は神経管の異常を防ぐために推奨されている栄養素
- 03元になった研究の質が低く、確実性は低いと評価された
まとめの元になった研究はランダム化されていない観察研究が中心で、半数が「とても質が低い」と評価されました。そのため「葉酸が神経発達障害を防ぐ」と断定はできません。葉酸の量や開始時期は個人差があるので、必ず医師・助産師に相談してください。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- アンブレラレビュー(系統的レビューの統合)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Nutrients
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.3390/nu17213443
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠前・妊娠中の栄養と、子どもの神経発達障害(システマティックレビュー・メタアナリシス)
妊娠前や妊娠中のお母さんの栄養(葉酸などのサプリや食事)と、子どもの神経発達障害(自閉スペクトラム症やADHDなど)との関係を、多くの研究からまとめたシステマティックレビュー・メタアナリシスです。葉酸など一部の栄養素は、神経発達障害のリスクの低さと関連していました(リスクが約4割低いという推計)。他の食事要因については、結論がはっきりしませんでした。
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