妊娠中の地中海食への取り組みと心の不調との関連:日本環境と子どもの研究
Association of Mediterranean Diet Scores with Psychological Distress in Pregnancy: The Japan Environment and Children's Study.
どんな研究?
01 — Summary約80,000人の日本人妊婦を対象に、妊娠中の地中海食(野菜・魚・オリーブオイルなどを多く取る食事スタイル)への取り組みと心理的ストレスの関連を調べました。妊娠向け地中海食スコア(PMDS)が高い群は低い群と比べて、心理的苦痛(Kessler 6スケールで13点以上)のリスクが17%高い傾向が見られました。また、低いスコアが心理的苦痛の約10%に寄与していると推計されました。
要点
02 — Key points- 01妊娠向け地中海食スコア(PMDS)が高い人は心理的ストレスが有意に低い傾向(RR 1.17は低スコア群の高リスクを示す)
- 0280,271人の日本人妊婦を対象にした大規模コホート研究
- 03標準的な地中海食スコア(MDS・rMED)では有意な関連は見られなかった
観察研究であり因果関係は示せない。食事はアンケート自己申告で測定誤差がある。地中海食スコアの算出方法が異なると結果が変わる(PMDSのみ有意)。精神的苦痛と食事行動の双方向性を排除できない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Nutrients
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.3390/nu17233697
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の食事パターンと新生児・乳幼児期の神経発達との関連:スコーピングレビュー
妊娠中に地中海食や野菜中心の健康的な食事パターンをとると、赤ちゃんの脳の白質の成熟度が高く、2歳時点の発達スコアも良い傾向があることが示されました。反対に、加工食品が多い食事パターンは子どもの発達スコアの低さと関連していました。妊娠中の全体的な食事の質が脳の発達に影響する可能性があります。
妊婦の食習慣と栄養知識:栄養教育の重要性
妊娠中の女性の食事の質や栄養に関する知識を調べたレビューです。地中海式食事への adherence(順守度)を指標として68本の原著論文を分析しました。妊婦は栄養の大切さを理解しているものの、実際の食習慣や運動には改善の余地があることがわかりました。適切な指導の不足が健康的な習慣を妨げる主な壁であり、医療者からの栄養教育の充実が求められます。
乳児の出生体重の予測因子:レバノン式地中海食・心理社会的要因・母体健康状態の役割
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