妊娠中に母親のがん治療を受けた子の運動発達:オランダの全国コホート研究
Motor development in toddlers prenatally exposed to maternal cancer treatment: a national cohort study in the Netherlands.
どんな研究?
01 — Summary妊娠中に母親ががん治療(抗がん剤など)を受けた子ども96人を対象に、1歳半ごろの運動発達を標準的な検査で調べた観察研究です。粗大運動(体を大きく動かす力)は平均すると基準よりやや低く、3人に1人で遅れがみられましたが、手先の細かい運動はおおむね基準どおりでした。抗がん剤などの治療を受けたこと自体と運動発達の遅れとの間に明確な関連はなく、手先の運動は妊娠週数の短さや家庭の負担と関連していました。
要点
02 — Key points- 01妊娠中に母親のがん治療を受けた子ども96人を1歳半ごろに評価した
- 02粗大運動は平均が基準よりやや低く、約3割に遅れがみられた
- 03手先の細かい運動は基準とほぼ同じだった
- 04抗がん剤などの治療と運動発達の遅れに明確な関連はなかった
- 05手先の運動は妊娠週数の短さや家庭の負担と関連していた
これは観察研究で対象も96人と少なく、示されたのは関連であり因果関係の証明ではありません。母親ががんという特別な状況の子どもを対象としており、一般の赤ちゃんにそのまま当てはまるとは限りません。1歳半時点の評価で、その後の発達は追えていません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究(観察研究)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- eClinicalMedicine
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.eclinm.2025.103738
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related生まれてから一人歩きまでの「粗大運動」の発達に関わる要因(縦断研究のシステマティックレビュー)
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母親の肥満と妊娠中の飲酒は、子どもの発達と関連する:Safe Passage研究の結果
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親の考えや関わり方が赤ちゃんの運動発達に与える影響を整理した理論的レビュー
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