育児用ミルク・フォローアップミルクの使用と社会経済的・心理社会的要因の関係:日本の母親への調査
Socioeconomic status and psychosocial or contextual factors related to the use of infant formula and follow-up milk: a survey among Japanese mothers
どんな研究?
01 — Summary日本の母親を対象にした調査で、育児用ミルクやフォローアップミルクの使用に関連する社会経済的・心理社会的要因を調べた研究です。社会経済的地位が低いほど育児用ミルクの使用が多い傾向があり、表示ラベルの理解・授乳への自信・周囲のサポートなどの心理社会的要因も関係していることが示されました。子どもの肥満リスクとの関連も背景にあるとされています。
要点
02 — Key points- 01社会経済的地位が低い母親ほど育児用ミルクを使う傾向がある
- 02ミルクのラベル情報の理解度や授乳への自信、周囲のサポートが使用方法に関係する
- 03育児用ミルクの使用増加は小児肥満リスクとの関連が背景として指摘されている
観察研究であり関連であって因果ではない。自己申告によるデータで回答バイアスの可能性がある。サンプルの代表性に限界がある可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断的調査研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Clinical Nutrition ESPEN
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.clnesp.2025.12.015
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related産後うつと乳児の授乳方法が子どもの体重(1歳・3歳時)に与える影響
東京近郊の日本の出産コホート(母子1,279組)を使い、産後うつ(PPD)と離乳開始時期が子どもの体格(BMI Zスコア)に与える影響を調べました。産後6か月時点でPPDがあった母親の子どもは3歳時のBMI Zスコアが高い傾向がありました。また、生後6か月での離乳食開始が3歳時の高BMI Zスコアと関連していました。
粉ミルクの調乳指示を守らない日本の母親:ウェブ調査
東京近郊の乳児を持つ母親を対象にウェブ調査を行ったところ、粉ミルクのパッケージ指示に従っていない母親が一定数いることが分かりました。育児経験が少ない母親ほど、調乳方法を誤る傾向がみられました。調乳の誤りは乳児の健康に影響する可能性があるため、正しい調乳方法の普及が重要です。
日本人の食事摂取基準(2025年版):妊産婦・授乳婦のための概要と今後の方向性
日本人の食事摂取基準(2025年版)のうち、妊娠・授乳中の女性に関する部分をまとめた解説論文です。トリメスター(妊娠期)ごとに必要なエネルギー・栄養素の目標量が示されており、葉酸・ビタミンD・カルシウム・鉄などに関する日本の最新コホート研究の知見も組み込まれています。妊娠前からの栄養管理(プレコンセプションケア)の重要性も強調されています。