コホート研究

妊娠中・出生後のたばこ・大麻曝露と就学初期の子どもの攻撃性:母親の感受性の役割

Prenatal and Postnatal Exposure to Tobacco and Cannabis and Child Aggression at Early School Age: Role of Early Maternal Sensitivity

どんな研究?

01 — Summary

262組の母子を対象に、妊娠中のたばこ・大麻への同時曝露が、就学初期(小学校低学年頃)の子どもの身体的・関係的な攻撃行動と関連するかを調べました。妊娠中のたばこ・大麻の両方への曝露は身体的攻撃と、出生後の大麻曝露は関係的攻撃と関連していました。乳幼児期の母親の敏感な関わり(感受性)は、この影響を緩和する保護的効果を持つ可能性がみられました。

要点

02 — Key points
  • 01妊娠中のたばこ・大麻の同時曝露は、就学初期の身体的攻撃と関連していた
  • 02出生後の大麻曝露は関係的攻撃と関連していた
  • 03乳幼児期の母親の敏感な関わりは、曝露に関わらず攻撃性の発達を和らげる可能性がある
読むときの注意 / Limitations

観察研究であり因果関係は断定できない。対象は262組と小規模。大麻・たばこの使用は自己申告による。攻撃行動の測定は限られた時点のみ。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
コホート研究多くの人を追跡する観察研究。因果関係の証明は限定的。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
縦断コホート研究
エビデンス強度
コホート研究
掲載誌
Child Psychiatry & Human Development
発表年
2026
DOI
10.1007/s10578-026-02020-8
出典
OpenAlex

この研究が関わる疑問

05 — Questions

関連する研究

06 — Related
2026 · システマティックレビュー・メタアナリシスメタアナリシス

妊娠中の喫煙と子どものけいれん:システマティックレビューとメタアナリシス

計12,887,398人を対象とした14件の研究をまとめたメタアナリシスで、妊娠中に母親が喫煙した場合、子どものけいれん(てんかん・熱性けいれん・新生児けいれん)のリスクが約1.49倍高い傾向が示されました。1日に吸う本数が増えるほどてんかんのリスクも高まる傾向(1本増えるごとにOR約1.7%増加)が示されています。

2026 · システマティックレビューメタアナリシス

妊娠中のたばこ曝露が出生アウトカムと発達に与える影響:システマティックレビュー

妊娠中の喫煙・たばこへの曝露が、低出生体重・早産・子どもの認知・行動発達に悪影響を与えることが、複数の観察研究をまとめたシステマティックレビューで示されました。喫煙は重大な予防可能なリスク要因であり、妊娠前からの禁煙が推奨されています。ただし観察研究のまとめであり、因果関係の解釈には限界があります。

2026 · 前向きコホート研究コホート研究

妊娠中の金属曝露と子どもの行動・感情の発達:プエルトリコの出生コホート研究

プエルトリコの出生コホート(PROTECT)で301組の母子を対象に、妊娠中の尿中14種類の金属濃度と1.5〜5歳時の子どもの行動問題との関連を調べました。ヒ素(As)・コバルト(Co)・スズ(Sn)への曝露が多いほど、子どもの内向き問題・全体的な行動問題スコアが高い傾向が示されました。男児はヒ素の影響を特に受けやすい可能性があります。