保育施設で外遊びや昼寝を妨げる環境要因:国際サンライズ研究
Environmental Factors Associated With Preschoolers' Outdoor Play and Napping in Childcare Settings: The SUNRISE International Study.
どんな研究?
01 — Summary27か国187か所の保育施設(ECEC)を対象に、幼児の外遊びや昼寝を妨げている環境的な要因を調べました。全体の46%の施設で外遊びを妨げる要因があり、20%の施設では昼寝を妨げる要因が報告されました。暑さ・寒さ・雨などの気候的な要因が外遊びの主な障壁であり、屋内の騒音・温度・光の強さ・スペース不足が昼寝を妨げていました。
要点
02 — Key points- 0146%の保育施設で外遊びを妨げる環境的な障壁が少なくとも1つあり、主に気温や天候だった
- 0220%の施設で昼寝を妨げる要因(屋内の騒音・明るさ・温度・スペース不足)が報告された
- 03農村部では暑さとスペース不足が外遊びと昼寝の両方の障壁になっていた
施設長の自己申告によるデータのため、実際の状況と差がある可能性があります。低・中所得国が多くを占め(22か国)、国ごとの施設環境の差が大きく、一律の結論を出すことには限界があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(国際多施設調査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Child: Care, Health and Development
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1111/cch.70284
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related就学前の子どもの生活習慣介入と24時間の動作行動:系統的レビューとメタアナリシス
2〜6歳の就学前の子どもを対象に生活習慣への介入効果を調べた43件のランダム化比較試験(計13,659人)をメタアナリシスで統合しました。介入により、中〜高強度の身体活動が1日約5.8分増加し、睡眠時間も約0.18時間増加する傾向が見られました。座りがちな行動は約7.6分、スクリーンタイムは約0.33時間減少しました。ただしエビデンスの確実性は低く、研究間のばらつきも大きいため、結果は「改善の方向を示す」程度に解釈するのが適切です。
就学前の子どもの1日の動きのあり方:エクアドルでの国際調査パイロット研究
エクアドルの3〜4歳の子ども108人を対象に、WHO(世界保健機関)が定める「1日の運動・睡眠・座りっぱなし」のガイドラインをどれだけ満たしているか調べました。3つの基準をすべて満たした子どもはわずか11.8%で、1つも満たさなかった子も16.1%いました。男の子は身体活動の基準をより多く満たし、都市部の子どもはスクリーンタイムのガイドラインへの適合率がわずかに高い傾向がありました。
学齢期の子どもにおける運動・スクリーン時間・食事の行動パターン:横断研究
5〜9歳の子ども66人を対象に、外遊びの時間・スクリーン時間・食事の関係をクラスター分析で調べました。外遊び・スクリーン時間・食品摂取パターンは独立ではなく、まとまって現れる傾向がありました。「スクリーン中心」グループは外遊びが少なくパンの摂取が多く、「外遊び中心」グループは乳製品・野菜・果物の摂取が多い傾向がありました。男児はスクリーン中心グループに分類される可能性が約3.5倍でした。