就学前の子どもの生活習慣介入と24時間の動作行動:系統的レビューとメタアナリシス
Lifestyle interventions and 24-hour movement behaviors in preschool children: a systematic review and meta-analysis
どんな研究?
01 — Summary2〜6歳の就学前の子どもを対象に生活習慣への介入効果を調べた43件のランダム化比較試験(計13,659人)をメタアナリシスで統合しました。介入により、中〜高強度の身体活動が1日約5.8分増加し、睡眠時間も約0.18時間増加する傾向が見られました。座りがちな行動は約7.6分、スクリーンタイムは約0.33時間減少しました。ただしエビデンスの確実性は低く、研究間のばらつきも大きいため、結果は「改善の方向を示す」程度に解釈するのが適切です。
要点
02 — Key points- 01生活習慣介入で就学前の子どもの身体活動が約5.8分/日増加し、座りがちな行動が約7.6分/日減少する傾向があった
- 02スクリーンタイムは約0.33時間/日、睡眠時間は約0.18時間/日改善する傾向があった
- 03エビデンスの確実性は低く、研究間の異質性が高いため、結果の精度は限られる
エビデンスの確実性はGRADEで「低い」と評価されており、研究間のばらつきが大きく正確な効果量の見積もりは難しい。スクリーンタイムでは小規模研究のバイアスの可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 系統的レビュー・メタアナリシス(RCT)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Frontiers in Public Health
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3389/fpubh.2026.1846736
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related就学前の子どもの1日の動きのあり方:エクアドルでの国際調査パイロット研究
エクアドルの3〜4歳の子ども108人を対象に、WHO(世界保健機関)が定める「1日の運動・睡眠・座りっぱなし」のガイドラインをどれだけ満たしているか調べました。3つの基準をすべて満たした子どもはわずか11.8%で、1つも満たさなかった子も16.1%いました。男の子は身体活動の基準をより多く満たし、都市部の子どもはスクリーンタイムのガイドラインへの適合率がわずかに高い傾向がありました。
33か国の幼児の運動・座っている時間・睡眠(プール解析)
世界33か国の3〜4歳の子ども約7千人のデータを集めて、運動・画面(スクリーン)の時間・睡眠について、WHO(世界保健機関)の目安を満たしている子どもの割合を調べた研究です。3つすべての目安(運動は1日合計3時間以上・画面は1時間以下・睡眠は10〜13時間)を満たしていたのは14.3%にとどまりました。多くの幼児が、推奨される生活リズムを満たせていない現状が示されました。
24時間行動ガイドライン(運動・スクリーン・睡眠)の遵守と子ども・青少年の生活の質との関連:オーストラリア縦断コホート研究
オーストラリアの6〜7歳の子ども4,463名を16〜17歳まで追跡した研究で、中等度〜激しい身体活動・スクリーン時間・睡眠すべての推奨ガイドラインを守ることが、青少年期の心身の生活の質(QoL)向上と関連していました。ガイドラインを守る子どもの割合は6〜7歳の24.5%から14〜15歳では7.2%に大幅に低下していました。観察研究のため、ガイドライン遵守がQoLを高めるかどうかの因果関係は確認できません。