幼児期の三大栄養素摂取パターンとその決定要因:メルボルン乳児栄養・活動試験プログラムより
Multitrajectories of Macronutrient Intake and Their Determinants Among Young Australian Children: Results From the Melbourne Infant Feeding, Activity, and Nutrition Trial Program
どんな研究?
01 — Summaryオーストラリアの子ども432人を生後9か月から5歳まで追跡し、三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)の摂取パターンを調べた研究です。3つの摂取パターングループが見つかりましたが、どのパターンも子どもの体格(BMI)の変化との間に有意な関連は見られませんでした。母親の年齢・出身国・授乳期間が栄養摂取パターンと関係していました。
要点
02 — Key points- 01子どもは「炭水化物が継続的に多い」「たんぱく質が継続的に多い」「変動する」の3つの栄養摂取パターンに分類された
- 02いずれの栄養摂取パターンもBMIの変化との有意な関連は認められなかった
- 03授乳期間が6か月未満だった子はたんぱく質摂取が高いグループに入りやすい傾向があった
オーストラリアの特定コホートを対象にしており、日本など他の国への一般化には注意が必要。食事データは親の報告に基づいており誤差が生じる可能性がある。観察研究であり因果関係は示せない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究(縦断的観察研究)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.jand.2026.156375
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related家庭ベースの肥満予防介入が子どもの食行動に与える影響:Guelph家族健康研究RCTの知見
未就学児の家庭を対象に、健康的な生活習慣の定着を目指す6か月間の家庭ベース肥満予防プログラム(RCT)を実施したところ、子どもの食行動に対する介入効果は対照群と比較して有意差がありませんでした。ただし、時間の経過とともに感情的な過食や偏食が増える一方、飲み物への欲求や感情的な少食が減るという時間的変化は両群共通して観察されました。
幼児期の食事関連子育て行動と若年成人期の食事・体格の関連:KOALAコホート研究
5歳頃の子育ての食事スタイル(制限、食べるよう促す、モニタリング、健康的な食事の促進)が、19歳時点の食習慣・BMI・体重状態と関連していることが、オランダのコホート研究で示されました。特に健康的な食事を勧める養育行動は、成人後のより良い食習慣と関連していました。ただし観察研究であり、因果関係は確立されていません。
乳児期の母乳と、その後の体格(茨城の子どもの20年追跡)
乳児期の授乳方法と、その後3〜22歳での体格との関係を、日本(茨城県)の子どもを20年追跡して調べた研究です。3歳の時点では、母乳で育った子どもはミルクの子どもより体重・過体重がやや少なめでした。しかし思春期以降では、授乳方法による体格の差ははっきりしなくなりました。母乳の体格への影響は、あっても幼児期までの小さなものと考えられます。