自閉スペクトラム症の子ども・青少年における睡眠障害の有病率と関連因子:メタアナリシス・系統的レビュー
Prevalence and associated factors of sleep disorders in children and adolescents with autism spectrum disorder: a meta-analysis and systematic review
どんな研究?
01 — Summary自閉スペクトラム症(ASD)の子ども・青少年3,771人を対象とした22の研究をまとめたレビューです。ASDの子どもの約60%に睡眠障害がみられることが示されました。睡眠障害と関連する要因として、低年齢、添い寝、スクリーン使用時間、家族の機能不全、自閉症の重症度、行動上の問題などが特定されました。
要点
02 — Key points- 01ASDの子ども・青少年の約60%に睡眠障害がみられた
- 02スクリーン暴露時間・添い寝・ASDの重症度・行動問題などが睡眠障害と関連していた
- 03睡眠障害の関連因子を特定することで、ASDの子どもの昼間の機能改善につながる介入策の開発に役立てられる
含まれる研究間で対象年齢・睡眠障害の定義・評価方法が異なり、異質性が高い可能性がある。ASDの診断基準も研究によって異なる場合がある。観察研究のまとめであり、因果関係は確認できない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー・メタアナリシス
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- BMC Psychiatry
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s12888-026-08191-x
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related自閉スペクトラム症の5歳児における朝の血中メラトニン値と睡眠問題との関係
5歳のASD児46人と定型発達児10人を対象に、朝の血中メラトニン値と睡眠問題の関係を調べた研究です。ASD群では不眠・睡眠リズム障害のスコアが有意に高く、全体で朝のメラトニン値が高いほど不眠・睡眠リズム障害も強い傾向がありました。夜間のメラトニン分泌の位相ずれや振幅低下が関係している可能性が示唆されています。
自閉スペクトラム症における睡眠障害の複雑性:メカニズムから管理まで
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの約50〜80%に睡眠障害がみられ、入眠困難・夜間覚醒・睡眠時間の短縮などが多く報告されています。サーカディアンリズムの乱れや神経伝達物質(GABA・セロトニン)の異常、メラトニンシグナルの変化が関与していると考えられています。管理には、行動的なアプローチ(睡眠衛生・保護者への教育)が中心となり、非薬物療法で不十分な場合にメラトニンが検討される場合があります。
自閉スペクトラム症の学齢期の子どもへのコミュニティ参加型睡眠介入の適応
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの約78%が睡眠障害を抱えており、睡眠時間が7時間未満や睡眠効率85%未満の場合、行動・不安・親のストレスが増えることが分かっています。この研究では、睡眠改善のための行動介入プログラム(TranS-C)をASDの子ども(6〜12歳)向けに適応するための質的データを収集しました。親へのインタビューから、文化・家族に合わせたカスタマイズが重要であることが示されました。