自閉スペクトラム症(ASD)の子どもは、睡眠の問題を起こしやすい?
ASDの子ども・青少年の約60%に睡眠障害がみられるとするメタアナリシス(22研究、3,771人)があります。スクリーン暴露・添い寝・ASDの重症度・行動問題などが関連因子として特定されており、定型発達児より睡眠に問題が生じやすい傾向は研究間でおおむね一致しています。ただし観察研究のまとめのため因果関係は不明で、確実性は低めです。
観察研究のメタアナリシス(22件、3,771人)で一貫して高い有病率(約60%)が示されており、ASDと睡眠障害の関連の方向性はおおむね明確です。ただし研究間の方法論的異質性が高く、睡眠障害の定義も統一されていないため、確実性は低いとしました。
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自閉スペクトラム症の子どもへの発達支援(介入)は、効果がある?
発達的なアウトカムへの一定の効果を示す研究は存在しますが、当事者が重視するのは発達指標の数値よりも「受け入れられること・意味ある社会参加・自律」であることも報告されています。支援の目標設定に当事者の視点を組み込む重要性が強調されており、効果の評価は何を「アウトカム」とするかによって変わります(観察研究中心)。
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもが体育授業に参加しやすくするには、どんな工夫が役立つ?
ASDの子どもの体育授業への参加意欲は、有能感・自律性・つながり感という3つの心理的ニーズに大きく左右されるとされており、なかでも体育教師の関わり方が最も重要な要因として挙げられています。ただしこれは小規模な定性的研究(26人)の知見で、確実な結論を出せる段階ではありません。
てんかんのある子どもは、睡眠の問題を抱えやすい?
てんかんのある子どもは、健康な子どもに比べて睡眠の乱れや睡眠時無呼吸のリスクが大幅に高い傾向が報告されています。特に直近に発作が起きた子でリスクが高まることが示されています。ただし現在は1件の症例対照研究のみであり、因果関係の確認には至っていません。
睡眠は、子どもの心の健康や感情と関係する?
睡眠が足りない・不規則だと、子どもの心の健康や感情の安定と関連すると複数の研究で報告されています。睡眠時間だけでなく、質や規則性も大切だと考えられます。観察研究が中心で、互いに影響し合う面もあります。
妊娠高血圧症候群は、子どもの神経発達(発達遅延・ASD・ADHD・認知)と関係する?
妊娠高血圧症候群にさらされた子どもは、発達遅延やASD・ADHDなど神経発達上の問題リスクが高いという報告が複数あります。免疫系の変化が胎児の脳発達に影響する可能性が論じられていますが、いずれも観察研究・レビューであり、関連であって因果とは言えません。