韓国の学童における食物アレルギーの実態と、関連する要因(離乳食の開始時期など)
Prevalence of Immediate-Type Food Allergy and Food-Induced Anaphylaxis in Korean Schoolchildren.
どんな研究?
01 — Summary韓国の小・中学生約1万2千人を対象に、食物アレルギーの広がりやきっかけとなる食品、関連する要因を全国規模で調べた調査です。離乳食(補完食)の開始が生後7か月以降と遅かったことや、母乳のみの期間が長かったこと、アトピー性皮膚炎などが、食物アレルギーと関連していました。原因の特定ではなく、関連を示した横断的な調査です。
要点
02 — Key points- 01韓国の学童約12,558人を対象にした全国規模の横断調査
- 02離乳食の開始が遅い(7か月以降)ことが食物アレルギーと関連
- 03アトピー性皮膚炎や親のアレルギー歴も関連する要因
- 04果物・牛乳・卵・ナッツ・ピーナッツが主なきっかけ
ある一時点での横断調査であり、関連があっても因果関係や前後関係を示すものではありません。アレルギーや離乳食の状況は自己申告(思い出して回答)で、思い出しのずれが含まれる可能性があります。韓国の食文化を反映した結果で、日本にそのまま当てはまるとは限りません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Allergy, Asthma & Immunology Research
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.4168/aair.2026.18.3.428
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related離乳食を始める時期と、食物アレルギー・湿疹・ぜんそく・アレルギー性鼻炎(システマティックレビュー)
米国政府(USDA・保健省)のプロジェクトの一環として、離乳食(母乳・ミルク以外の食べ物)を始める時期と、子どもの食物アレルギー・アトピー性皮膚炎(湿疹)・ぜんそく・アレルギー性鼻炎との関係を調べたシステマティックレビューです。離乳食を始める年齢と、これらのアレルギーの起こりやすさとの間には関係がない、という中くらいの確かさの結論が示されました。
アレルゲン食品を遅く始めても食物アレルギーは少なかった(シンガポールのGUSTOコホート)
シンガポールの多民族の出生コホート(GUSTO、1152組)で、卵・ピーナッツ・甲殻類などのアレルゲン食品を始めた時期と、食物アレルギーの関係を調べました。多くの子が生後10か月以降と遅めに始めていましたが、12〜48か月の食物アレルギーの頻度は非常に低く(卵0.35〜1.8%など)、始めた時期とアレルギー発症との間に明確な関連は見られませんでした。
赤ちゃん・子どもの食物アレルギーの危険因子(システマティックレビュー・メタアナリシス)
40か国・約280万人を対象にした190件の研究をまとめ、子どもの食物アレルギーがどれくらい起こるか、何が関わるかを調べた大規模なレビューです。食べ物で症状を確かめた研究では、食物アレルギーはおよそ4.7%に見られました。最も確かな関わりが示されたのは、乳児期のアトピー性皮膚炎(湿疹)など、すでにあるアレルギー体質でした。